家づくりが本格的にスタートする段階で行われる地鎮祭。
そもそも、家づくり自体が初めての経験であるケースが大半で、地鎮祭に向けてどのような準備をすればよいか不安に感じる人は多いでしょう。
この記事では、地鎮祭に必要なお供え物が何か、誰が何を用意するのかを詳しく解説しています。
地鎮祭の流れや当日までに準備することもまとめました。
地鎮祭に関するよくある質問にも回答しているので、地鎮祭の進め方をしっかりと把握したい方はぜひ参考にしてください。
地鎮祭とは
そもそも地鎮祭(じちんさい)とは、家を建て始める際に実施する儀式で、工事が無事に終わることを祈願するために行います。
建築予定地に青竹としめ縄で祭場をつくり、土地を守る氏神様から土地を使用する許しを得て、工事の安全を願うとともに、建物の存続や家族の繁栄を祈るのが地鎮祭の目的です。
近年では、地鎮祭を簡略的に行ったり、地鎮祭を行わなかったりするケースもあります。
地鎮祭を行うかどうかは施主様が判断するもので、実施が義務となっているわけではありません。
地鎮祭に必要なお供え物
地鎮祭に必要なお供え物は以下のとおりです。
- 清酒
- お米
- 山の幸
- 海の幸
- 野菜・果物
- 水
- 塩
なお、地鎮祭の実施にあたって祭壇や青竹、しめ縄、鍬やスコップなどの備品も必要ですが、これらは住宅会社や神社のほうで用意してもらえるケースがほとんどです。
清酒
地鎮祭で用意する清酒は「奉献酒(ほうけんしゅ)」とも呼ばれており、一升瓶の2本組または1本を用意するのが通常です。
地鎮祭が終わると、奉献酒は神主さんや宮司さんへお渡しし、親戚や、来賓などからの奉献酒は施主様に渡されます。
地鎮祭に必要な清酒は、祝儀用の熨斗に「奉献」などと書いて包装します。
地元の酒屋やスーパーなどで用意できるので、近くのお店で確認してみてください。
お米
お米は一合ほどあれば問題ありません。
洗米が必要になるため、前日にお米は洗っておき、一晩乾かしたものを用意しておきましょう。
山の幸
山の幸は、地鎮祭を行う時期に旬のものを用意するのが通常とされています。
果物をお供えするのが一般的で、みかんやりんごといった季節の果物を用意しましょう。
海の幸
海の幸も、山の幸と同様に、旬のものを選べば問題ありません。
魚の種類に特段の決まりはありませんが、魚以外に、スルメや昆布などの乾物も用意します。
鯛をはじめとする、頭と尾のついた魚をお供えするケースが多いです。
野菜・果物
山の幸と重複しますが、野菜と果物もお供え物として用意します。
野菜 | 果物 |
・にんじん ・きゅうり ・大根 ・キャベツ ・芋類など | ・みかん ・りんご ・ぶどう ・いちご ・バナナなど |
いずれも3〜5種類ほどお供えするケースが一般的です。
水
地鎮祭ではお水も必要で、180〜200グラム程度(一合)あれば構いません。
塩
塩もお水同様、200グラムほど用意しましょう。
お供え物としてだけでなく、地面を清めるためにも使用します。
ここまで紹介したお供え物は、施主様において用意するのが一般的です。
ご自身で用意する際も、近くのスーパーなどで市販されているものを購入すれば問題ありません。
なお、住宅会社によって地鎮祭をどのように進めるか異なりますが、神主様に費用を払ってすべて用意してもらうのが一般的です。
詳しくは、地鎮祭を行う際に担当者へ確認してみてください。
地鎮祭の流れ
一般的に、地鎮祭は以下の流れに沿って行われます。
- 開会の儀
- お祓い
- 祭壇に神饌を備える
- 祝詞をあげる
- 現場を清める
- 地鎮の儀
- 玉串を祭壇に捧げる
- 閉会の辞
- 直会の儀
地鎮祭は10から12の儀式で構成されるケースが多く、施主様が行う工程もいくつかあります。
- お米や塩で土地を清める四方祓い
- 鎌を使って盛砂の草を刈る所作
- 玉串を祭壇に捧げる
具体的なお作法については、神主様の指示や声かけに沿えば問題ありません。
地鎮祭当日までに準備すること
地鎮祭の当日までに準備することをまとめました。
- 日取りの決定
- 神主様への依頼
- 参加者への声かけ
- 挨拶回りをする際は粗品の準備
前提として、地鎮祭を行うかどうか決める必要があります。
地鎮祭を行う場合は、その旨を住宅会社に連絡しましょう。
地鎮祭の準備に関しては、住宅会社が先導して段取りしてくれるのが通常ですが、参加者への声かけや粗品の準備は、施主様自身で率先して行動する必要があります。
地鎮祭の日取りは、大安や先勝、友引などの縁起のよい日、または時間帯を選びましょう。
地鎮祭の終了後に近隣への挨拶回りをする際は、500〜1,000円ほどの予算でお菓子やタオル、消耗品などを用意しましょう。
なお、挨拶回りで配布する粗品に関しては、住宅会社側で用意することもあります。
家づくり全体の流れを把握したい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】家づくりの流れ10ステップと建築期間についてわかりやすく解説
地鎮祭に関するよくある質問
ここでは、地鎮祭に関する以下のよくある質問に回答します。
- 当日の服装はどうする?
- 地鎮祭を行うメリットは?
- 地鎮祭のお供え物はどこで買うの?
当日の服装はどうする?
地鎮祭の当日の服装に関しては、正式な決まりはありません。
全体の傾向としてフォーマルな服装で参加する傾向にあるので、男性の場合はスーツやジャケットを羽織るスタイルであれば、失礼にあたることはないでしょう。
ただし、最近では地鎮祭に普段着で参加する人も増えており、清潔感を意識した装いであれば問題ありません。
地鎮祭当日の服装が気になる場合は、住宅会社の担当者に確認してもよいでしょう。
地鎮祭を行うメリットは?
地鎮祭を行うメリットは以下のとおりです。
- 家を建てる意識や自覚を持てる
- 挨拶回りのきっかけになる
- 精神的な安心感を得られる
地鎮祭を行わないケースが増えているものの、一生に一度のマイホームの建築において、地鎮祭は家を建てる実感を抱く機会になります。
また、地鎮祭と挨拶回りを同時に済ませることで、近隣の方との関係性を構築する上でもプラスに働くでしょう。
地鎮祭のお供え物はどこで買うの?
地鎮祭のお供え物に関しては、スーパーで購入すれば問題ありません。
ただし、山の幸や海の幸、野菜・果物は、できるだけ新鮮かつ旬のものがおすすめです。
家づくりをするにあたって、やるべきことは地鎮祭以外にもさまざまあります。
以下の記事では、注文住宅の建築にあたって決めることを順序立てて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
【関連記事】注文住宅で決めることリストを3ステップでわかりやすく解説
地鎮祭の疑問点は住宅会社に確認しよう
地鎮祭で用意すべきお供え物は多岐にわたり、施主様自身でどこまで準備しなければならないかは住宅会社によって異なります。
また、地鎮祭を執り行うにあたって、日取りの決定や神主様への依頼なども、どのように対応すべきか分からなくて不安に感じる人もいるでしょう。
こうした疑問や不安はマイホームの建築につきもので、気になることは住宅会社の担当者にその都度確認すれば問題ありません。
本記事の内容を概略的に把握した上で、何をどのように準備すればよいかは、担当者に指示を仰いで対応していきましょう。
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まとめ
地鎮祭に必要なお供え物について
地鎮祭に必要なお供え物をおさらいしましょう。
- 清酒
- お米
- 山の幸
- 海の幸
- 野菜・果物
- 水
- 塩
上記のいずれも、スーパーで市販されているもので問題ありません。
山の幸や海の幸、野菜・果物に関しては、新鮮で旬なものを選ぶのがおすすめです。
地鎮祭の流れや当日までの準備に関しては、住宅会社の担当者と相談しながら、必要に応じてご自身で率先して行動しましょう。
地鎮祭を含む家づくり全体の流れに関しては、当社の家づくりスケジュールで詳しく解説しています。
本記事の内容を参考に、スムーズに家づくりを進めていきましょう。
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