注文住宅を建てる際、さまざまなこだわりを実現させたいと考えるのは当然です。
しかし、注文住宅にすべてのこだわりを取り入れると、最終的に予算オーバーしてしまうケースは少なくありません。
予算内で限りなく理想に近い注文住宅を建てるには、予算オーバーの原因と効果的な対策を理解することが重要です。
また、予算を削減すべきでない項目に関しても、把握しておく必要があるでしょう。
この記事では、予算オーバーの原因のほか、予算を超えた際の対策や削減すべきでない項目について解説します。
記事の内容をもとに、理想の住まいを実現させましょう。
注文住宅の予算がオーバーしてしまう原因
注文住宅を建てる際、予算がオーバーしてしまう主な原因は以下の6つです。
- 予算に含まれる項目を正確に把握できていない
- 土地の地盤改良費用が想定外にかかる
- 外構の予算を考慮していない
- 希望の住宅設備などに優先順位をつけていない
- 工務店に要望が十分に伝わっていない
- 補助金を活用できていない
注文住宅の予算には、建築費や付帯工事費のほか、諸費用や土地代など、さまざまな項目が含まれています。
何に予算が必要になるかを理解していない、または各項目に充てる金額を明確に定めていないと、いつの間にか予算を超えてしまうでしょう。
土地を購入する際に地盤改良が必要になる場合、想像より費用がかかることは少なくありません。
また、住宅の建築に際して外構の費用が含まれていないケースも見受けられます。
このような費用は、見積もりに含まれていない場合があるため、注意が必要です。
住宅のデザインや設備に関しても、希望をすべて盛り込むと予算を超えてしまう傾向にあります。
また、住宅会社との打ち合わせで要望が十分に伝わっていない場合、見積もりが想定以上になるケースも考えられるでしょう。
ほかにも、補助金を活用できていない人も多いです。
補助金については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
【関連記事】2024年版!新築住宅の建築に利用できる補助金一覧と制度の概要を解説
注文住宅の予算がオーバーした際の対策5選
注文住宅の予算がオーバーした際、以下5つの対策を講じると、予算を抑えられます。
- 延べ床面積を小さくする
- 建物をシンプルな形状にする
- 水回り・照明などの住宅設備のグレードを下げる
- エクステリアは最小限に留める
- 部屋数を減らす
対策①
延べ床面積を小さくする
注文住宅の費用を抑えるために最も効果的なのは、延べ床面積を小さくする方法です。
延べ床面積とは、建物全体の床面積の合計を指します。
建物の価格は延べ床面積と坪単価を乗じて計算できるため、面積を減らすと費用を大幅に節約できます。
たとえば、リビングや部屋の広さを必要最低限にすれば、予算をうまく抑えられるでしょう。
しかし、面積を削りすぎると住み心地に影響が出かねません。
延べ床面積を小さくする際は、事前に3Dモデルなどを活用して縮小した間取りでの生活を想像するなど、事前に検討することが大切です。
対策②
建物をシンプルな形状にする
建物の形状をシンプルにすると、使用する材料や施工の手間が減り、建築費用を抑えられます。
具体的には、以下の形状が挙げられます。
- 外壁のデコボコをなくす
- 屋根の形もシンプルにする
- 総2階の造りにする
外壁や屋根の形状にこだわった家は美しい一方で、建築費用が増加しがちです。
予算を抑えたいなら、外観を特にこだわりたい場合を除き、なるべくシンプルな設計にするとよいでしょう。
対策③
水回り・照明などの住宅設備のグレードを下げる
住宅設備にこだわりすぎると、予算が大幅に膨らむ場合があります。
特に、キッチンやバスルームなどの水回りの設備は、グレードによって大きく費用が変動するため、必要以上に高級なものを選ばないのが予算を抑えるポイントです。
ただし、給湯器や太陽光発電など、ランニングコストに影響する設備は、長期的な視点で考慮する必要があります。
設備の導入を見送ることでランニングコストが大幅に高まる場合、最終的には導入したほうがトータルコストを抑えられるケースもあるでしょう。
対策④
エクステリアは最小限に留める
エクステリアは、家の印象を左右する大切な要素ですが、費用を抑えるにはシンプルな設計が求められます。
L字型の形状や多くの窓を取り入れた複雑な設計の場合、外壁や屋根の面積が増え、その分コストが増加します。
一方、シンプルな四角形の形状を採用すれば材料費や工事費を削減できるでしょう。
窓の数や形状も見直して必要最小限にすると、さらなる節約が可能です。
ほかにも、植栽や庭にどの程度お金をかけるか、カーポートやガレージをどのようにするかなどによっても費用は前後するため、慎重な検討が欠かせません。
タカトーホームでは、施主様のご希望に応えられるよう、エクステリアの設計やデザインを提案できる業者と提携しています。
詳細は、エクステリア・リフォームページをご覧ください。
対策⑤
部屋数を減らす
部屋数を減らせば、壁や建具の使用量が減るため、予算を抑えられます。
家族全員に個室を設けると費用がかさむため、なるべく部屋数を少なく設計することが望ましいです。
たとえば、お子さまが2人いる場合、子ども部屋を1つにして、成長に合わせて間仕切りを入れる設計にすると、建設費用を抑えられます。
さらに、和室を設けなければ、畳の費用も削減可能です。
注文住宅の予算がオーバーしても削ってはいけない項目
注文住宅の予算がオーバーしても、以下3つの項目に関わる設備や機能は削減しないほうが無難です。
- 耐震性や快適性
- セキュリティ
- 特にこだわりたい箇所や設備
項目①
耐震性や快適性
住宅の耐震性や快適性にかかわる部分は、予算がオーバーしたとしても削らないほうが無難です。
いずれも建物の構造そのものに大きく影響を及ぼすため、後になって改善したり追加したりするのが困難な場合が少なくありません。
また、耐震性が十分ではない住宅は、地震の際に倒壊するリスクが高まり、家族の安全にも影響を与えます。
断熱性や気密性などの快適性も十分に確保されていなければ、冷暖房の効きが悪く、暑さ・寒さを感じやすかったりカビや湿気が発生したりすることも考えられます。
安心して長く暮らすためにも、耐震性や快適性に関わる項目は削らず、予算を確保するのがポイントです。
項目②
セキュリティ
セキュリティ対策に関する費用も、予算がオーバーしても削ってはいけない重要な要素です。
防犯設備は、空き巣や強盗などのターゲットにならないようにするために欠かせません。
- 割れにくい防犯ガラスの採用
- 死角となる場所への面格子の設置
- センサーライトやインターフォンの導入
上記を中心に、家の安全を守るための対策はしっかりと講じましょう。
人目の少ない道路など、侵入しやすい場所に大きな窓がある場合は特に注意が必要です。
安心して暮らすためにも、セキュリティに対する投資は惜しまないようにしてください。
項目③
特にこだわりたい箇所や設備
予算をオーバーしても、こだわりたい箇所や設備に充てる予算を安易に削らないのもポイントです。
費用を抑えるために、憧れていた間取りや取り入れたかった設備の導入などを諦めると、後々不満が残ってしまうでしょう。
そのため、予算を抑える際はこだわりを削るのではなく、優先順位の低い箇所や設備に関わるコストのみを削減することをおすすめします。
以下の記事では、注文住宅で後悔しがちなポイントを詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
【関連記事】注文住宅で後悔しがちなポイント5つと後悔しない家を造るポイント5つ
予算内で注文住宅を建てるなら定額制の家もおすすめ
注文住宅を建てる際、予算オーバーを防ぐために定額制の家を選ぶのは有効な手段です。
定額制の注文住宅は、最初から価格が明確に設定されているため、追加で費用がかかる心配はありません。
予算内でしっかりと資金計画を立てられるため、後悔のない家づくりがしやすいでしょう。
予算管理を重視したい方には、定額制の住宅は特におすすめです。
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タカトーホームでは、定額制の注文住宅「cocokara(ココカラ)」を提供しています。
コストが明確になっており、資金計画が立てやすい点が特徴です。
無垢床や珪藻土の塗り壁など、素材にこだわっているため、家族全員が快適に過ごせる家を実現できます。
さらに、使いやすい収納や効率的な家事動線も整えています。
cocokaraの詳細は、商品ラインナップページからご確認ください。
まとめ
注文住宅の予算がオーバーした際の対策を理解しよう
注文住宅で予算オーバーした際、まずは延べ床面積や建物の形状をシンプルにできないかを検討してみましょう。
水回りや照明などの住宅設備のグレードを見直したり、エクステリアや部屋数を最小限に留めたりする対策も効果的です。
ただし、建築後に後悔しないよう、耐震性やセキュリティ、こだわりたい設備にはきちんと予算を充てることが重要です。
タカトーホームでは、施主様にご満足いただける住宅を提供できるよう、さまざまなこだわりを持って家づくりをしています。
当社が具体的にどのようなこだわりを持っているかに関しては、家づくりのこだわりページで解説していますので、ご覧ください。
また、実際の当社の住宅を見てみたい方向けに、モデルハウス見学も実施しています。
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