今回は、部屋を広く見せる方法とそのポイント10選を分かりやすくまとめました。
レイアウト・色使い・配置などの見せ方によって、同じ広さでも「広く見せる」という点を軸にご紹介しているので参考にしてみてください。
広く見せるポイントは、視線のいく場所の配置や高さの調整、照明の使い方など、少しの工夫とアイデアで「なるほど!」と思えることが盛りだくさんです。
模様替えなどで気分転換にもなりますので、同じ広さの部屋をどうしたら広く見せられるのかを参考にしていただけたらと幸いです。
部屋を広く見せる3つの方法
方法①
空間演出・家具配置
まずは空間の取り入れ方ですが、なるべくインテリアなどは部屋の両サイドに置くようにして、中央(中心部)は広めに空けておくのがおすすめです。
小物やインテリアなどは少なめにして、背の低い家具を部屋の奥の方へ配置すると部屋が広く見えます。
方法②
色使い
色使いに関しては、フローリングの色やドア(建具の色)などによっても多少のバランスはあるかと思いますが、家具・インテリアなどは、できるだけ色を統一すると整って見えます。
照明は明るめのスポットライトにしてみたり、光の当たる場所なども考えた上で間接照明などを使うとよりオシャレに見えます。
方法③
家具選び
家具選びに大事なことは、高さです。
ローテーブル・TVボ-ド・ソファなどはなるべく床を見せるようにすると、フローリング面積が多くなり同じ広さの部屋でも広く見せることができます。
家具選びは「高さ」と「足元」に注意して、なるべく色味を統一することが大事なポイントになります。
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部屋を広く見せるポイント10選
ポイント①
部屋の奥まで見通せる「視線の抜け」をつくる
せっかく広い部屋をつくったとしても、壁や背の高い家具が部屋の各所にあるとそれだけで圧迫感があり、開放的な空間から遠ざかってしまいます。
特に壁のように天井までふさがった場所があると、そこで区切られてしまいがちです。
どうしても建物の構造の都合上、柱が抜けないなどであれば壁でふさがずに別の見せ方がないか、設計士に相談してみても良いかもしれません。
ポイント②
入口の奥に視線が集まるポイントをつくる
よくトリックアートなどで中心に向かって色が濃くなっていき、奥行感があるように見せる絵があると思います。
部屋も同じで、視線の奥にアクセントがあると奥行が出て、部屋を広く感じることができます。
リビングの正面の壁にペイント塗装をしたり、木材で仕上げるなど目線が行くポイントつくるのがコツです。
ポイント③
間接照明で部屋の隅照らして陰影をつくる
最近住宅で使われることが多くなったダウンライトは、比較的安価で天井をすっきり見せることができます。
しかし、天井と壁の隅部分が暗くなってしまい、空間の広がりが劣ってしまうというデメリットもあります。
間接照明を採用することで、ダウンライトのデメリットを解消するとともに、よりおしゃれな空間をつくることができます。
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ポイント④
部屋の中央にまとまったスペースをつくる
狭く感じる空間には色々なものが散らばっていて、床が見える範囲が少ないという特徴があります。
置き家具や収納を活用して、壁面にものをまとめられるように工夫するだけで部屋中央がすっきりして見えます。
また、ソファやダイニングテーブルも壁に寄せることで人が通れる部分を増やすことができ、部屋を広く使えるようになります。
ポイント⑤
背の高い家具は入口の近くに置く
こちらもあくまで視覚的な効果になります。
ポイント①と共通するところになりますが、視界に入るものが多いと圧迫感が出てしまいます。
例えばLDKに入った場所にテレビや背の高い本棚などを配置し、奥にカウンターやテーブルを置くことで壁の面積が増えて、広がりを感じることができます。
ポイント⑥
内装や家具・インテリアを明るい色で統一する
なんとなくイメージしやすいと思いますが、濃い色が多いと煩雑に見えたり、どっしりした印象を持つことが多いです。
薄い色で統一することで壁や天井の白色ともなじむため、すっきりとした印象を持たせることができます。
また天井を濃い色で仕上げると天井を低く感じることがあるため注意が必要です。
ポイント⑦
床から天井に向かって色を明るくする
床を濃い色にすることで部屋を広く感じるという視覚的効果があります。
またポイント⑥でもご紹介した通り、天井に濃い色を使うと天井が低く感じる原因となってしまうため、「床→家具→カーテン・アクセント壁→天井」といった順番で、色を明るくすることでより広さが感じられる空間となります。
ポイント⑧
アクセントで暗い色を取り入れる
室内に奥行感を出したい場合には収縮色である寒色系(青系統)を取り入れると、部屋がしまって見え、広がりを感じることができます。
またポイント②でもご紹介した壁面のアクセントについては、あまり大きい面積に入れるのではなく、部屋の奥になる一面(1ヶ所)に入れるとより効果を発揮します。
ポイント⑨
家具は背の低いもので統一する
家具を低いものにしてなるべく高さを揃えロースタイルにすることで、視界に入る空間が圧迫感なく広く見える効果があります。
リビングは開放感があるように感じ、寝室もローベッドなどにすることでより広く安心感のある部屋に演出できます。
カラーも統一感を出すとさらに効果的です。
ポイント⑩
家具は足つきにして床を魅せる
足つきの家具は床が見えるため開放感と抜け感で広く見える効果があります。
ソファーやテレビボードなど足つきにすることで本体が床から浮いて見えるため、フローリングの面積が増えて、床の色合いと床から浮いた家具のバランスがメリハリとなり部屋全体が広く見えます。
足つきではありませんがフロートタイプ(足がなく宙に浮いて見えるもの)でも同じ効果があります。
部屋を広く見せるポイントを押さえた施工事例3選
部屋を広く見せる方法は色々あります。
ここでは事例3選で、広く見えるポイントをご紹介いたします。
事例①
中庭を中心に回遊できる平屋の暮らし
例えばロの字型の家は、中庭が中心にあることで4方向から庭を見渡せます。
コの字型の半中庭の家も3方向から中庭を見渡せて、窓や出入りできる掃出し窓を設けることで風の通り道もでき、大きく光が入ることで開放感も出ます。
中庭があることで見通しが良く、広く見える効果があります。
事例②
ゆったりとした時間の流れを楽しむ中庭のある平屋の家
中庭のある家は、外からの視線を外せるためプライベートスペースとして有効に使うことができます。
洗濯を気にせず干せたり、外からの視線を感じずリビングでくつろげたり、外的要因が少ないことにより気持ちもゆっくりとした気分で過ごせるので人気があります。
ペットのいるご家庭では、中庭と部屋の一体感があり、四方を囲われているので安心して外に出してあげることが可能です。
開放感はありつつもプライベートが守られる空間は、ゆっくりと時間の流れを楽しめる家になりますね。
事例③
開放感のある吹き抜けで過ごす緑が映える家
吹き抜けのある暮らしは、例えば高い窓を設けることで見上げると青空が見えたり、春夏秋冬で変わりゆく空が楽しめたりします。
窓の縁で切り抜かれた絵のように、普段気づかない風景を味わうことができます。
天井を高くすると壁面の大きさが大きくなり全体的に空間が広がり開放感でいっぱいになります。
天気の良い日は陽が入り明るいのはもちろん、気持ちよく過ごせますね。
まとめ
部屋を広く見せるポイントを踏まえて理想の住まいを実現
今回は、部屋を広く見せる方法やポイントを紹介させていただきましたがいかがでしたか?
家具の置く位置・光の当て方・家具の高さに気を付けたり、足付きのものを活用して床を見せるなど様々なテクニックをご紹介できたと思います。
また、天井を高くするとその分壁面が大きくなり、全体的に空間が広がるため開放感が出てかなり広く見えるのでおすすめです。
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