「ビルトインガレージ」とは、住宅内部に駐車できるスペースを組み込むことです。
趣味のスペースとしても活用できるなど、用途が幅広いためビルトインガレージを検討している方も多いでしょう。
愛車を雨風から守れる一方で、居住スペースが狭くなるなど後悔する可能性もあるので十分注意することが大切です。
そこでこの記事では、ビルトインガレージでしがちな4つの後悔と対策を紹介します。
ビルトインガレージを取り入れたおしゃれな施工事例についても解説するので、参考にしてください。
ビルトインガレージでありがちな4つの後悔と対策
「ビルトインガレージ」とは、車を駐車する空間を住宅の一部分に組み込むことを指します。
ビルトインガレージでありがちな4つの後悔は、以下の通りです。
- 音が響いてうるさかった
- ガレージの大きさに合わせた車選びが必要になる
- 居住スペースが狭くなった
- 排気ガスが充満してしまう
それぞれの対策についても同時に解説していくので、家づくりの参考にしてください。
後悔①
音が響いてうるさかった
シャッターを開閉したり、車のエンジンをかけたりする音が居室に響いてうるさいために、後悔する場合があります。
寝室の下にビルトインガレージを設置すると、睡眠の妨げになる可能性があるので注意してください。
特に、お子さまや高齢者はちょっとした音でも起きてしまうケースもあり、配慮することが重要です。
また、早朝や深夜に車を出し入れする場合には、シャッターの開閉音が近隣に響いて、騒音トラブルとなるリスクもあるでしょう。
【対策】
寝室を離すなどして間取りを工夫する
ビルトインガレージの音に関する問題をクリアするには、寝室を離すなどして間取りを工夫する必要があります。
具体的には、以下の工夫・対策がおすすめです。
- 寝室をビルトインガレージから離す
- 子ども部屋や高齢者の居室をビルトインガレージから離す
- 防音対策を施す
- 開閉音が小さなシャッターを採用する
ビルトインガレージの上は、寝室ではなく水回りなど音が気にならないスペースにすると、ストレスを減らせるでしょう。
防音対策としては、ガレージと生活スペースの間に吸音・防音性のある素材を入れる方法があります。
入居後に困らないためにも、設計段階から希望しておくことが大切です。
静音タイプのシャッターを採用すれば、住宅内はもちろん、近所に響く音を抑えられるでしょう。
後悔②
ガレージの大きさに合わせた車選びが必要になる
現在使用している車に合わせてビルトインガレージの広さを決めると、将来的にガレージの大きさに合わせて車を選ぶ必要があります。
大きなサイズの車が必要になったり、外車に買い替えたりしたい場合に、ビルトインガレージに入らない可能性があるので注意が必要です。
車を駐車できたとしても、以下のようなストレスを感じるケースがあります。
- 車のドアを開閉しづらい・ガレージの壁に当たる
- トランクから荷物を出しづらい
- 車の手入れができない
- 作業・収納スペースを確保できない
また、1台分のスペースしか確保していないと、2台目を購入する際に駐車場を別に確保する必要が出てくるでしょう。
【対策】
将来的なライフプランを見据えて設計する
将来的なライフプランを見据えてビルトインガレージを設計すると、購入する車の選択肢が広がります。
台数でサイズを決めるのであれば、1台分の場合は約5坪、2台分なら約10坪のスペースを確保してください。
車のほかにも、お手入れグッズやアウトドアグッズなども収納したい場合には、広めに設定することが重要です。
ライフスタイルや趣味などを考慮して、最適なサイズを選びましょう。
後悔③
居住スペースが狭くなった
家全体の広さに対してビルトインガレージの間取りを大きく確保したために、「居住スペースが狭くなった」と後悔するケースがあります。
狭小住宅では1階部分にガレージ以外の空間を配置できない可能性が高く、十分な居室の確保には必然的に2階建て以上の住宅となるでしょう。
また、「階段の移動が辛い」「生活動線がまとまらない」といったストレスを感じる場合があるので気をつけてください。
新築時は良くても、夫婦が高齢となってから階段の上り下りが不便になる場合もあります。
【対策】
ガレージを含めた家全体の間取りを考える
駐車する車のサイズや台数だけではなく、ガレージを含めた家全体の間取りを踏まえて広さを決定すると後悔するリスクを減らせます。
1階部分にリビングなどの居住スペースがある場合には、家族の人数に対して十分な広さが確保されているか確認しましょう。
さらに、具体的に生活動線をシミュレーションしておくことも重要です。
特に、2階が居住スペースとなるのであれば、階段の移動やガレージの音などを踏まえて間取りを設計する必要があります。
【関連記事】老後も暮らしやすい平屋間取り4選とメリットについてわかりやすく解説
後悔④
排気ガスが充満してしまう
換気対策をしていないと、排気ガスが充満して運転の前後などにストレスを感じる可能性があります。
十分な換気ができていない場合には、一酸化炭素中毒の危険性もあるので注意が必要です。
また、ビルトインガレージは屋内の一部をガレージとしており、ドアや窓から家全体ににおいが伝わるケースもあります。
食事の最中やお子さまが勉強しているときに、排気ガスの影響で楽しめない・集中できないなどのイライラにつながることもあるでしょう。
【対策】
換気扇の数や性能にこだわる
排気ガスの充満を防ぐには、換気扇の数や性能にこだわることが大切です。
ビルトインガレージの換気対策には、以下の方法があります。
- 大型の換気扇を設置する
- 換気扇を2つ設置する
- 自然換気できる仕組みを採用する
換気扇は後付けすることも可能ですが、追加費用が発生するので設計段階から換気システムについて施工する会社に確認しておきましょう。
また、家の中ににおいが伝わるのを予防するには、ビルトインガレージに隣接する部屋の窓を密閉性が高いタイプにするのがおすすめです。
【関連記事】平屋のガレージハウスを建てるメリット・デメリット・間取り例まとめ
ビルトインガレージを取り入れたおしゃれな施工事例3選
ビルトインガレージを取り入れたおしゃれな施工事例として、以下の3つを紹介します。
- 愛車用のガレージがこだわりの大人シンプルな家
- インナーガレージのある大人カッコいい黒い家
- オシャレで暮らしやすいインナーガレージのある黒いガルバの家
ビルトインガレージを検討している方は、ぜひ家づくりの参考にしてください。
事例①
愛車用のガレージがこだわりの大人シンプルな家
この家は「愛車用のガレージがこだわりの大人シンプルな家」をテーマにしており、ポイントは以下の通りです。
- ビルトインガレージは玄関に直通でストレスなく移動できる
- 照明があるのでいつでも愛車の手入れなどができる
ビルトインガレージは玄関とつながっているため、屋外に出る必要がなく、雨や風のある日でもストレスなく移動できます。
ガレージ内には十分な数の照明が取り付けてあり、時間に関係なくいつでも愛車の手入れをできるのも魅力です。
また、窓を設置しているので、自然光や風が入ることにより換気や湿気対策にも役立ちます。
事例②
インナーガレージのある大人カッコいい黒い家
この家では余裕を持ったビルトインガレージを設置しており、ポイントは以下の通りです。
- 大きいサイズの車でもらくらく駐車できるスペースを確保している
- 居室から離れた位置にガレージを設置して音が気になりにくい
大きめの車を駐車できるのはもちろん、その他のグッズを収納できるスペースもあり、広々とした空間でお手入れできます。
寝室やリビングなどの居住スペースとガレージは離れているので、音やにおいなどが気になりにくいのもメリットです。
ガレージ内は外観と異なるカラーを使用しており、違った雰囲気を楽しめます。
事例③
オシャレで暮らしやすいインナーガレージのある黒いガルバの家
この家は外観に溶け込むビルトインガレージが特徴的で、ポイントは以下の通りです。
- 外観と同じ色のシャッターを採用してデザイン性が高い
- 室内からもガレージ内を確認できる
外観と同じ色のシャッターを採用しているので、家全体の雰囲気がまとまっており、統一感が感じられます。
室内からガレージ内を確認できるため、車の様子をいつでもチェックすることが可能です。
壁にはカウンターが設置されており、車を眺めながらお酒を満喫できる車好きには堪らない空間を実現しています。
群馬でビルトインガレージを建てるならタカトーホーム
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車のサイズや台数はもちろん、施主様のこだわりや要望を反映した理想のビルトインガレージづくりをお手伝いいたします。
ビルトインガレージの施工事例が気になる方は、#ビルトインガレージからご確認ください。
また、タカトーホームではガレージ付きの1人暮らし専用の平屋「GRIGE(グリージョ)」という商品もご用意しています。
ガレージにこだわりたい方や愛車とのカーライフを楽しみたい方は、GRIGEのページもご覧ください。
まとめ
ビルトインガレージで後悔しがちなポイントを押さえよう
ビルトインガレージには愛車を雨風や盗難から守れるメリットもある一方、後悔する場合もあるので対策を講じておくことが大切です。
音が気になったり、ガレージの大きさに合わせた車選びが必要になったりする可能性があるので、具体的な生活を想定して設計しましょう。
ガレージを含めて、理想の家づくりのために勉強したいという方は、タカトーホームの家づくりセミナーへのご参加もおすすめです。
本記事を参考にしながら、ビルトインガレージを取り入れた家づくりを検討してみてください。
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