家づくりをするにあたって、人それぞれに好みの内装や外観の色・形などがあるものです。
平屋で家づくりを進めたいと思っても、実際にどのような間取りや内装にすればよいか分からない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、『理想の平屋づくり』というテーマで、近年特に人気を集めている実例をまとめました。
コの字やロの字といった形状別の間取りや、屋根の形状による見た目の違いについても紹介しています。
平屋の実例集をもとにイメージを膨らませたい方はもちろん、これから家づくりを検討していきたい人もぜひ参考にしてください。
平屋の実例集:間取り
ここでは、中庭の取り方によってどのような間取りを実現できるか、3つの実例で紹介します。
- ロの字型の中庭を設けた平屋
- コの字型の中庭を設けた平屋
- LDKを中心に据えたロフトつきの平屋
間取り①
ロの字型の中庭を設けた平屋
家の中心に中庭を配置した、ロの字型の平屋のプランです。
中庭を介して家族の気配が感じられ、外部からの視線を気にすることなく洗濯物を干せます。
ほかにも、プールを出してお子さまやペットが遊んだり、家族や友人らとBBQをしたりすることもできるメリットも。
このプランでは玄関からリビングにかけて土間が続いているので、以下のような趣味にも対応できます。
- 植物を育てる
- DIYを楽しむ
- 自転車を整備する
間取り②
コの字型の中庭を設けた平屋
中庭の三方向を建物で囲った、コの字型の平屋も人気を集めています。
ロの字ほどのプライベート感はありませんが、植栽のおかげで外部からの視線も気にならないでしょう。
間取りの中心に洗面台やお風呂を配置することで、LDKと個室を分けられるのも大きなメリットです。
各部屋から水回りへのアクセスに優れている点も参考になるでしょう。
間取り③
LDKを中心に据えたロフトつきの平屋
この間取りでは中庭を設けず、家の中心にリビングを配置しています。
吹き抜けに大きな窓を設置して、陽の光をしっかり取り込める明るいリビングを叶えました。
階段からロフトにも上がれるので、お子さまの遊び場としても使えます。
個室へ向かうホールは物干しスペースになるので、来客時でも室内干しできるのが嬉しいポイントです。
平屋に中庭を設けるメリットやデメリットは、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】平屋に中庭を造るメリット・デメリット・間取り例まとめ
平屋の実例集:外観
外観による印象の違いに焦点を当てながら、平屋の実例を3つ紹介します。
- シンプルなグリーンでまとめた平屋
- 黒い外壁でシンプルかつスタイリッシュに仕上げた平屋
- 和風と洋風をほど良く合わせ、モダンな雰囲気に仕上げた平屋
外観①
シンプルなグリーンでまとめた平屋
外壁には無難で失敗しにくいベージュやブラウンを使いがちですが、やや濃淡のあるグリーンを採用することで個性的に仕上げ、爽やかで綺麗な印象を与えられます。
玄関周りの外壁はレンガ調にすることで、ドアの木目がアクセントに。
アクセントで取り入れたブラウンカラーが、外壁全体のグリーンと絶妙なバランスを生み出しています。
外観②
黒い外壁でシンプルかつスタイリッシュに仕上げた平屋
くすみグレーでまとめた、シンプルモダンな外観が特徴的なこちらの家。
スタイリッシュな印象ながら、玄関周りはホワイトやブラウンにすることで温かみを演出しました。
強い主張や意匠的すぎるデザインは目立つため、周辺環境や他の建物から少し浮いてしまう可能性があります。
一方、この家のように、誰もが受け入れやすいシンプルモダンなデザインであれば、周辺環境にもほど良く馴染みます。
外観③
和風と洋風をほど良く合わせ、モダンな雰囲気に仕上げた平屋
こちらの家も、外観は黒を基調としたシックなデザインにまとめました。
その代わりに、インパクトのある植栽を取り入れることで、日本らしさと欧米スタイルがうまく調和しています。
先述した2つの実例にも共通していますが、外観ではどこかにアクセントを入れることで、グッと洗練された印象にまとまります。
平屋の実例集:屋根
ここでは、屋根の形状による外観の違いを紹介します。
- 片流れ屋根
- 切り妻屋根
- 陸屋根
それぞれの屋根にすることで、見た目にどのような違いが出るのか参考にしてみてください。
屋根①
片流れ屋根
片流れ屋根とは、一方向に屋根全体が傾斜するデザインを指します。
シンプルでスタイリッシュな形状ながら、南面を高くすれば、通常より高い位置に窓を設置できたり、北面を高くすることで太陽光パネルを多く設置できたりするなどのメリットがあります。
一方、軒が一方向にしか下りていないため、ほかの三方向は紫外線や雨風の影響を受けやすい点には注意が必要です。
屋根②
切り妻屋根
切り妻屋根とは、家の中心線から、山型に二方向へ屋根を設けるデザインのことです。
日本の戸建住宅において最も基本的な形状で、シンプルな構造から、施工が比較的容易とされています。
南北に施工された切り妻屋根であれば、南面に大きく太陽光発電システムが設置できるメリットもあります。
屋根③
陸屋根
陸屋根とは平らな屋根が大きな特徴で、雨水を適切に排出できるよう、若干傾斜をつけることもあります。
平らな屋根は直線的な印象が出るため、モダンでスタイリッシュなデザインにしたい場合におすすめです。
また、太陽光パネルの積載量も増やせるので、スペースを有効活用できるでしょう。
平屋の実例集:内装
ここでは、平屋の内装にフォーカスして5つの実例を紹介します。
- 自分時間を充実できる書斎のある平屋の家
- 勾配天井×中庭のある生活動線にこだわった平屋の家
- 造作をたくさん取り入れた、ペットと暮らす平屋の家
- 家事ラク動線が嬉しい、洗練されたシックな平屋の家
- 「和モダン×レトロ」が生み出す懐かしくも新しい古民家風の平屋
内装①
自分時間を充実できる書斎のある平屋の家
こちらのお家では、少し深みのあるブラウンのフローリングに、ホワイトを基調とした壁紙でシンプルかつナチュラルなテイストに仕上げました。
リビングには、くすみがかったグレーのアクセントクロスと見せ梁を取り入れています。
書斎の前面には、深いグリーンのアクセントクロスを採用。
落ち着きのある空間で仕事も捗るでしょう。
内装②
勾配天井×中庭のある生活動線にこだわった平屋の家
こちらのお家では屋根の勾配を活かし、重厚感のある見せ梁を採用して部屋全体のアクセントにしました。
木材の色味を最大限に活かし、シンプルで落ち着きのある空間にまとめています。
中庭にはL字型でウッドデッキを設けており、各所から出入り可能です。
外干しスペースだけでなく、バーベキューをはじめとしたアウトドアも楽しめます。
内装③
造作をたくさん取り入れた、ペットと暮らす平屋の家
こちらのお家は広々としたLDKが大きな特徴。
吹き抜けと見せ梁によって開放感は抜群で、高窓のおかげで採光も確保できています。
カフェ風にまとめたキッチンでは暗めのブラウンを採用し、空間全体を引き締める役割を果たしています。
造作の棚を設置して趣味を満喫する空間づくりも参考にしてみてください。
内装④
家事ラク動線が嬉しい、洗練されたシックな平屋の家
今まで紹介した実例に比べて、やや明るい色味のフローリングを採用しているこちらのお家。
キッチンやリビングに出入りする扉を暗めの色にして、空間全体のバランスをとりました。
洗濯をしてから干す・畳む・しまうまでの流れがスムーズになるよう、動線設計にもこだわっています。
造作の洗面台を設けることで、アイロンがけも含めて一箇所で完結できる家事楽な動線になりました。
内装⑤
「和モダン×レトロ」が生み出す懐かしくも新しい古民家風の平屋
床、天井ともに深い色味のブラウンを採用し、レトロな雰囲気が漂う空間に仕上げました。
テーブルやテレビ台などの色味も統一し、古民家カフェのような懐かしさもあります。
アイランドキッチンからの眺めもよく、南側に設けた窓から日差しが入るので、キッチンに立つ時間もワクワクするでしょう。
平屋を建てる際のポイントと注意点
平屋の家づくりをする際は、ポイントや注意点がいくつかあります。
それぞれを正しく理解しておくことで、建築後に「こうすればよかった」などと後悔する可能性を下げられるでしょう。
平屋を建てる際のポイント
平屋を建てる際は、以下のポイントを押さえておいてください。
- 採光や通風をどのように確保するか
- 家族とのコミュニケーションの取りやすさと、プライベート確保のバランスをどのようにとるか
- 防犯性をどのように高めるか
中庭を設けない間取りの場合、部屋の中心部の採光をいかにして確保するかがポイントになります。
本記事で紹介した実例のように、勾配天井にして高窓を設けることで、光を取り込みやすくなるでしょう。
同様に、空気の流れを考えて、部屋の配置や窓の位置も考えなければなりません。
こうした内容は、住宅会社の設計士さんと相談しながら間取りを考えていくのがおすすめです。
また、平屋の場合はワンフロアにすべての部屋があるため、空間をうまく仕切って家族の時間と個人の時間を取れるようにしましょう。
特に、思春期を迎えるお子さまにとっては、一人になりたい時間もあります。
中庭と水回りを挟んでLDKと個室を左右に分ける間取りは、使い勝手のよさとコミュニケーションの取りやすさのバランスが取りやすいので、参考にしてみてください。
平屋を建てる際の注意点
平屋を建てる際は、以下の点に気をつけましょう。
- 2階建ての家に比べると日当たりの確保が難しい
- 広い土地が必要
- セキュリティ対策は欠かせない
同じ床面積の2階建ての家と平屋を比べると、平屋のほうが広い土地を必要とします。
敷地面積のギリギリまで建物を建てると採光や通風の確保が難しくなるので、建築場所に対する慎重な判断が欠かせません。
2階建ての家にも共通しますが、平屋の場合はセキュリティ対策も入念に行う必要があります。
侵入されにくい窓ガラスの採用やシャッターの設置など、設計士さんと相談しながら間取りに合わせて適切な対策を施しましょう。
平屋に必要な土地の広さに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】平屋に必要な土地の広さとは?建築時の3つのポイントと注意点も解説
群馬で平屋を建てるならタカトーホーム
家づくりのイメージをより具体化させるなら、実際の住宅を見学するのが特におすすめです。
LDKにどれくらいの広さが必要か、スムーズな動線設計にするにはどうすべきかなど、さまざまな疑問点を明らかにできるでしょう。
タカトーホームでは、群馬県内で多くの平屋の家づくりに携わっています。
県内に多数のモデルハウスを公開しているので、気になる方はモデルハウスページをご覧ください。
また、フルオーダーできる注文住宅や規格型の定額制住宅など、多数のラインナップがあります。
どのような家づくりができるかは商品ラインナップページからご確認ください。
まとめ
平屋の実例集をもとに理想の住まいをイメージ
一口に平屋といっても、中庭の有無や屋根の形状、外観の色味によって印象は全く異なります。
内装に関しても同様で、フローリング・壁紙・天井の色合いはもちろん、各種インテリアの配色によってさまざまなテイストを実現できます。
本記事で紹介した実例も参考にしながら、理想の平屋建てをイメージしてみてください。
タカトーホームでは、アウトドアリビングのある平屋や家事ラク動線な平屋など、さまざまなモデルハウスをご用意しています。
実際に見学して家づくりのイメージを具体化させたい方は、モデルハウスページをご覧ください。
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