一戸建ての家づくりを進めるなかで、「玄関もおしゃれにしたい」と考える方も多いでしょう。
家の顔とも呼べる玄関は、印象や雰囲気を決定づけるといっても過言ではなく、近年ではデザインや収納にこだわる方も増えています。
適当に玄関のデザインを決めてしまうと、生活をスタートさせてから「収納がなくて使いにくい」などの後悔を感じることもあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、一戸建ての玄関をおしゃれにする3つのポイントを解説します。
注意点や玄関をおしゃれにまとめた施工事例も紹介するので、参考にしてください。
一戸建ての玄関をおしゃれにする3つのポイント
一戸建ての玄関をおしゃれにするポイントは、以下の3つです。
- 家全体で統一感のある空間にまとめる
- 収納を確保して見せる・隠すのメリハリをつける
- 開放感を演出する
ポイントを押さえておけば、スムーズに玄関のデザインを決められるでしょう。
ポイント①
家全体で統一感のある空間にまとめる
室内のデザインと玄関をトータルでコーディネートし、家全体で統一感のある空間にまとめることが重要です。
内装のテイストには、以下のようなタイプがあります。
- ナチュラル
- モダン
- 北欧
- 和風・和モダン
- ホテルライク
- アメリカンヴィンテージ
内装のテイストに合ったドアをチョイスして、住宅のデザインに馴染ませましょう。
また、玄関のデザインだけでなく、インテリアもこだわりたいポイントです。
例えば、ナチュラルな雰囲気にまとめたい場合には、ウッド調やカフェ風の雑貨・観葉植物・アンティーク照明などが向いています。
ポイント②
収納を確保して見せる・隠すのメリハリをつける
玄関に置くアイテムのすべてが丸見えの状態だと、散乱した印象を受けるため、見せる・隠すのメリハリをつけましょう。
掃除用具や靴をお手入れするグッズなど、生活感のあるアイテムは、ボックスやキャビネットなどのフタ付きの収納で隠すのがおすすめです。
また、アート性の高い絵画・雑貨・花瓶など飾れるスペースも用意しておくと、個性を出しやすくなります。
収納についてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】こだわって大正解!お客様が満足している収納オプションTOP5
ポイント③
開放感を演出する
玄関を明るい印象にするのはもちろん、空間を華やかなイメージにするためにも、開放感を演出しましょう。
開放感を演出する方法は、以下の通りです。
- 吹き抜けを取り入れる
- ガラス開口のあるドアを選ぶ
- ベージュやホワイトの内装にする
- ドア横に窓をつくる
- 姿見鏡を設置する
玄関の日当たりを確保すると、家の印象が明るくなるだけでなく、カビが発生するのを防げます。
特に、北向きの玄関などは採光を確保しにくいため、設計の段階から注意しましょう。
一戸建ての玄関をおしゃれにまとめる際の注意点
一戸建ての玄関をおしゃれにまとめる際の注意点は、以下の3つです。
- 過不足のない収納量を確保する
- 暗い印象にならないようにする
- 長期的に使いやすい機能性も重視する
後悔しないためにも、事前に注意点を踏まえておきましょう。
注意点①
過不足のない収納量を確保する
収納が不足すると玄関が散乱してしまうことから、過不足のない収納量を確保してください。
家族構成やライフスタイルを参考にしながら、玄関に置きたいアイテムをリストアップして収納量を決めましょう。
スペース次第では、靴などに加えて以下のアイテムも収納できます。
- 子どもが遊びに使う道具
- レジャー・アウトドアグッズ
- ベビーカー
- 自転車
- スポーツ用具
大きいアイテムを収納したい場合には、土間収納もおすすめです。
ただし、収納スペースを広くとりすぎると、居住スペースを圧迫するので全体のバランスを見ながら間取りを決定する必要があります。
土間収納についてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】玄関の土間収納は何が魅力?メリット・デメリットと3つの施工事例を解説
注意点②
暗い印象にならないようにする
暗い玄関は空気が沈んだ印象になるため、明るさを確保することが重要です。
開放感を演出するポイントでも紹介した通り、吹き抜けや採光性の高いドアを取り入れると明るい空間を実現できます。
北向きの玄関はそもそも日当たりを確保するのが難しいケースもあり、玄関を設置する方角にも気をつけましょう。
暗い玄関は日中でも電気をつける必要があり、光熱費がかさむ可能性もあるので注意が必要です。
注意点③
長期的に使いやすい機能性も重視する
デザイン性はもちろん、機能性も考慮して長期的に利用しやすい玄関を目指しましょう。
例えば、夫婦が高齢になった場合を想定するのであれば、車椅子でも無理なく通れる動線・スペースを確保することが大切です。
また、外部からの視線や侵入を防ぐには、防犯やプライバシー確保も検討しておきたいポイントになります。
家族全員の住みやすさを確保するためにも、デザイン性・機能性・安全性のバランスに配慮しましょう。
一戸建ての玄関をおしゃれにまとめた施工事例5選
一戸建ての玄関をおしゃれにまとめた施工事例として、以下の5つを紹介します。
- 勾配天井×中庭のある生活動線にこだわった平屋の家
- 中庭と土間のある平屋の暮らし
- 和の色彩に、開放感とこだわりをつめこんだ平屋の家
- 家族の生活パターンを考え抜いた暮らしやすさと家事ラク動線の家
- 暮らしを謳歌するこだわり満載のペットと共に暮らす家
玄関のデザインを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
施工事例①
勾配天井×中庭のある生活動線にこだわった平屋の家
この家では2WAYの玄関を採用しており、注目ポイントは以下の通りです。
- 靴などの収納は来客の目に触れないように壁を設置している
- 窓を取り付けて採光を確保している
収納棚の手前には壁を設置しているため、靴など生活感のあるアイテムが人目に触れず、すっきりした雰囲気に仕上がっています。
窓が取り付けてあることから採光を確保しやすく、明るい印象なのも魅力です。
また、細長いスリット窓を採用し、住宅内部が見えにくいのでプライバシーを確保できます。
施工事例②
中庭と土間のある平屋の暮らし
この家ではお店の入り口のような引き戸を採用しており、注目ポイントは以下の通りです。
- 入った正面の石張りの壁で空間にメリハリが生まれている
- 間接照明やスポットライトでおしゃれな空間に仕上げている
引き戸を開けた正面には石張りの壁があるため、空間にメリハリが生まれています。
靴箱の下には間接照明、壁際にはスポットライトを取りつけ、おしゃれな空間に仕上がっているのも魅力です。
また、地窓と高窓で採光を確保しているので、玄関全体が明るく感じられます。
施工事例③
和の色彩に、開放感とこだわりをつめこんだ平屋の家
この家では玄関に造作可動棚を設置しており、注目ポイントは以下の通りです。
- 見せる収納でおしゃれに演出している
- すりガラスの窓やスリット窓でプライバシーを確保している
造作の可動棚で見せる収納を実現しており、デザイン性が高いだけではなく、空間を広く見せる効果もあります。
棚はアイテムのサイズに合わせて調整できるため、大きめのアイテムでも収納可能です。
すりガラスの窓やスリット窓で日当たりを確保しつつも、プライバシーも保護できます。
施工事例④
家族の生活パターンを考え抜いた暮らしやすさと家事ラク動線の家
この家では玄関収納を設けており、注目ポイントは以下の通りです。
- アクセントウォールで高級感をアップしている
- 玄関収納・家族専用ホール・ランドリールームをつなぐ動線を採用している
玄関の一面をアクセントウォールにすることで、空間に表情が生まれているのはもちろん、高級感のある仕上がりになりました。
玄関収納を取り入れており、アウトドアグッズなどさまざまなアイテムを収納可能です。
さらに、玄関収納・家族専用ホール・ランドリールームをつなぐ動線を採用しているため、帰宅後の着替えなどもスムーズにできます。
施工事例⑤
暮らしを謳歌するこだわり満載のペットと共に暮らす家
この家では内装のテイストに合わせた雰囲気に仕上げており、注目ポイントは以下の通りです。
- 内装と同じホワイトカラーでまとめている
- 扉付きの収納ですっきりした雰囲気に仕上がっている
内装と同じホワイトカラーやホワイト系の雑貨でまとめたことで、統一感が出ています。
扉付きの収納ですっきりした雰囲気に仕上がっており、両側に収納棚があるため、多くのアイテムを片付けられるのもメリットです。
また、収納棚の下には間接照明を取り入れ、ワンランク上のおしゃれを実現しています。
まとめ
一戸建てのおしゃれな玄関の事例から理想の住まいをイメージ
一戸建ての玄関をおしゃれにするには、家全体で統一感のある空間にまとめたり、開放感を演出することが重要です。
一戸建てのおしゃれな玄関の事例から理想の住まいをイメージして、暮らしやすい家を目指しましょう。
もっと施工事例を知りたい方は、施工事例ページをご覧ください。
また、実際の住宅を見学しながら家づくりを進めると、より具体的にイメージできます。
住宅を見学したい方や相談したい方は、イベントまたはショールームにぜひお越しください。
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