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珪藻土を塗り壁材に使うと後悔する?メリット・デメリットを解説

最近では生活グッズにも多く使用され、身近に感じるようになった珪藻土ですが、家の壁材として使用できることを知らない方も多いのではないでしょうか?
今回は珪藻土を家の壁材に使用する際のメリット・デメリットについて検証していきます。

これまでに多数の塗り壁を施工してきた弊社が、経験をもとに珪藻土と上手に寄り添っていくための方法をご紹介します。

珪藻土とはどんな素材か?

珪藻土とは、植物プランクトンの一種である珪藻の死骸(珪藻殻)が海や湖の底にたまり、化石になったものです。
珪藻殻には細かい穴がたくさんあいているため、珪藻土は非常に軽く、水や空気を多く含んだり、通過させたりすることができるといった特徴があります。

これらの特徴を活かして、珪藻土は断熱れんがやビールのろ過材などとして利用されています。

珪藻土を塗り壁材に使うメリット

メリット1
消臭効果がある

生活しているとどうしても出てくるのが生活臭です。

香りの強いスパイスや焼き肉などの後、部屋のにおいが気になることはありませんか?
ペットやタバコのにおいが気になることもあるかもしれません。
以前オーナー様のお宅へお邪魔した際、直前にお食事(カレー)を済ませた後でしたが、においが気になりませんでした。

また、別のお宅では念願の一戸建てでペットが飼えるということで、部屋の中のゲージに小さい子犬が入っていたのですが、鳴き声を聞くまでペットがいることに気が付かないくらいにおいが気になりませんでした。

においが気になるレベルは人それぞれあると思いますが、珪藻土の塗り壁にすることで生活臭の軽減が期待できます

メリット2
調湿性に優れている

珪藻土には調湿効果があると言われています

梅雨時から夏場にかけては特に調湿効果が実感でき、快適な湿度になります。
ジメジメが気になる季節・洗濯物を外干しにできない季節・花粉が気になる季節などに部屋干しをしても、嫌なにおいが残らずカラリと乾きます。
湿気の多い季節でも、湿度が下がった部屋はとても快適です。

また、冬場に気になるのが窓の結露です。
結露の原因は窓の内側と外側との温度差で起きますが、珪藻土が湿気を吸ってくれる効果があるので、結露が気になることはほとんどありません。

メリット3
自然素材であること

タカトーホームの珪藻土は、固化材を含むすべての配合剤が自然のものです。

昨今、サスティナブル、サスティナビリティなどの言葉が浸透しつつあります。
サスティナブルとは「持続可能な」という意味です。

「持続可能な社会」を実現させるためには「自然素材を使う」・「リサイクルする」など環境の維持や保全に考慮することも大切なことのひとつです。
住宅に限らず日々の生活に必要な食べ物、生活用品においても意識していきたいところです。

メリット4
耐火性に優れている

珪藻土は熱伝導率が低いので耐火性があり、万が一火事が起こってしまっても燃え移るまでの時間が長く、家族の安全も守れます。

稚内珪藻土の塗り壁は化学物質が含まれていないため、アクリル系の固化剤を使用している珪藻土とは違い、有害物質を含んだ煙が発生しにくいのも特徴です。

珪藻土を塗り材に使うデメリット後悔する可能性がある点

デメリット1
傷つきやすい

珪藻土は柔らかく薄い塗り壁材なので、ぶつかったりこすれたりすると、剥がれたり傷がつきやすいのも特徴となります。

例えば、部屋の入り口やコーナー・ペットがいるご家庭・お子様がいるご家庭などは特に傷つきやすい傾向にあります。
この様な時には、お引き渡し時にお渡ししている珪藻土の粉を水で溶いていただき、ご自身で部分的な補修をしていただけます。

大きな傷などを補修したい場合は、お電話でのご相談も受け付けています。

デメリット2
粉が落ちやすい

珪藻土は、壁に触れたり寄りかかったりすると洋服やズボンなどに付きやすくなりますが、完全に乾燥し2~3年経過すれば付着しにくくなります。

ちなみに珪藻土は自然素材(植物プランクトンの化石)なので、万が一お子様などの口に入ってしまった場合でも、水や牛乳などで胃の中を薄めれば問題ありません。
もちろん洋服に付いた珪藻土の汚れは、はたいたり洗濯することで簡単に落とす事ができます。

デメリット3
水に弱い

珪藻土は水に弱くはじく機能がないため、浴室や洗面台の横(水が跳ねる部分)など頻繁に水がかかったりする場所には向いていません。

ただし、タイルやアクリルパネルなどで対策すれば、アクセントになることはもちろん、水はね防止とお洒落な仕上がりとなります。

キッチンのシンク周りも珪藻土仕上げは向かない為、タイルやキッチンパネルなどを張ることをオススメします。

デメリット4
部分的にヒビが入りやすい

珪藻土のデメリットとして、一番気になるのがヒビです。

施工から歳月が経ち乾燥した際や、地震時に石膏ボードの繋ぎ目などにヒビが入る事があります。
表面上にヒビが入っていたとしても、構造には影響ありません。
ヒビの場合はお渡ししている珪藻土の粉で対応できます。

また、ヒビに入ったホコリなどが気になる場合は、はたきなどで簡単に落とすことができます。

珪藻土の壁が向いている場所

LDK

家族が集まるLDKはそれぞれが個室としてあるよりも、すべてが1つにまとまった空間にするのが現代住宅の主流です。

生活する中でにおいが出やすい食事をしたり、ペットを飼ったりと、様々な生活臭が発生し空気が汚れるものです。

珪藻土には消臭効果があるため、生活をする上で発生するにおいを軽減して、翌日にはほとんどにおいが残らないよう働いてくれるので、毎日を気持ちよく過ごすことができます。

室内干しスペース

「共働きだから室内干しをすることが多い」
「花粉が飛ぶ季節は外に干したくない」
「外部の視線が気になって外に干したくない」
など、昨今では室内干しスペースを検討することが多くなりました。

室内干しスペースは設置したけれど、いざ干してみると部屋全体がジメジメしてしまったり、生乾きの嫌なにおいに悩まされたりという方も多いのではないでしょうか?

珪藻土には調湿してくれる効果があるので、ジメジメした梅雨の季節でも嫌なにおいを心配せずに気兼ね無く洗濯物を干しておくことができ、早く乾く効果も期待できます。

玄関

家の顔とも言える玄関は、その家のイメージにも繋がるので「綺麗にしておきたい!」と思う方も多いのではないでしょうか?

玄関は靴などのにおいや生活臭がこもりがちですが、珪藻土の塗り壁を採用することで消臭効果を発揮し、独特の玄関臭を消してキレイな空気が漂う空間を保つことができます。

また、調湿効果により湿気の多い時期でもジメジメ感を抑えられるため来客時も玄関先での会話が弾みます。
さらに、塗り壁ならではの落ち着いた風合いに仕上げることができます。

珪藻土の壁が向かない場所

水まわり

珪藻土には調湿効果があるため、水がはねてもすぐに吸ってしまいますが、やはり毎日のように水がかかるところでは、次第に色が黒ずんで変色してしまったり、ポロポロと剥がれてしまう場合があります。

その為、キッチンのシンク前や洗面台の横(水が跳ねる部分)には、部分的にタイルを張ったり、パネルを張ったりして保護してあげると良いでしょう。

お気に入りのタイルを取り入れると家の中の1つのアクセントになり、洗面台の前に立つ度に気持ちが高まります。

棚の中

せっかくの新築なので、「造り付けで収納棚を造りたい」「本棚を造りたい」とお考えの方も多いと思います。

造り付けの棚は思った通りのサイズで造れますし、何より空間のアクセントにもなります。
棚の奥まで珪藻土の塗り壁にすると、湿気を取ってくれるため本や収納品を湿気から守ってくれる効果も期待できます。

その反面、出し入れを繰り返す度にぽろぽろと削れ落ちて、棚の奥が珪藻土の粉だらけになってしまい、本や収納品を汚してしまうということもあります。

しまってあるものを全て出して掃除をするのも大変ですので、棚の奥の壁は、珪藻土ではなく背板(ベニヤ板等)を入れたほうが、ストレスを感じずに済みます。

珪藻土のメンテナンス方法

珪藻土の塗り壁は、ついてしまった傷の補修はもちろん、気軽に画鋲で穴を開けたりDIYも楽しめます。
お引渡し時にお渡しする珪藻土の粉を水で溶いていただき、部分的に自分で修復することが可能です。

また、簡易的な汚れ(泥など)であれば以下の手順で修復することができます。

➀ハケで泥を落とす
②水を吹きかける
③雑巾で軽く叩くいて表面の汚れを落とす
➃水が乾いたら繰り返し吹きかける

また、「子どもが壁に落書きをしてしまった」
「家具を移動していたら壁にぶつけて削れてしまった」
など、汚れや破損が大きい場合は建築会社に一度ご相談することをオススメします。

まとめ:珪藻土を塗り材に使うメリットデメリットについて

タカトーホームが取り扱っている珪藻土は、においの吸収と調湿効果が優れているため住宅に適しています。
良い環境で生活をしたいと願うのは今も昔も変わらず、人々の心の奥底にあるのではないでしょうか。

珪藻土の塗り壁を使用した住宅は、粉が落ちたり水回りに向かなかったりと良い所ばかりではありませんが、部屋の空気をキレイにしてくれたり、気温や湿度に左右されない快適な暮らしを送ることができます。

また、空気が調湿されることによって必要以上にエアコンを使用することもなく、電気代の削減にも繋がります。

さらに、世界的にもCO2削減が問題視されている中、自然素材を使った家は今注目されつつあります。

タカトーホームの家づくりについて詳しく知りたい方は、タカトーの家づくりをご覧ください。

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