コンテンツ3

新着情報

自然素材の家とは?メリット・デメリットや施工事例をご紹介します

テレワークなど家で過ごすことが多くなったこの頃。

家族が健康でいられる家を造りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

決して飾らず、でも素朴すぎない木の美しさを感じられる無垢材フローリングや珪藻土の塗り壁は、落ち着いた空間を作り上げてくれます。

この記事では、アレルギーをお持ちの方や健康住宅に興味のある方にお勧めしたい、自然素材の特徴やメリットデメリット・自然素材を取り入れた家の施工事例などをご紹介します。

自然素材の家とは

近年人気を集めている「自然素材の家」とはいったい何なのでしょうか。

自然素材というものに明確な定義はありませんが、一般的には化学物質を使用していない素材のことを指すことが多く、無垢材・珪藻土・漆喰などの自然からできた素材で造られた家のことを「自然素材の家」と呼びます。

従来の家は、合板フローリングなど複数の木材を集めて、接着剤でつなぎ合わせた集成材が多く用いられていました。

集成材は、水分による反りが少ないなどの利点がある反面、接着剤や防腐剤にホルムアルデヒドなどの化学物質が含まれていることがあり、健康被害が危惧されてきました。

一方で自然素材の家は、建材に化学物質が含まれていない天然の素材を用いることで、シックハウス症候群などの健康被害の心配が軽減され、素材が持つ調湿効果や消臭効果などが期待できることから、化学物質過敏症の方も快適な生活が送れます

”すべての自然素材=安全”というわけではありません。アレルギーの有無は人それぞれですのでご注意ください。

そして何よりも、自然素材ならではの味わい深い風合いがあり、その温もりに癒されます。

自然素材の家のメリット

メリット1
経年変化を楽しめる

自然素材は本来自然界にあるものを使用するため、素材そのものの風合いや色をそのまま使用するものが多いです。

そのため、年月が経つと「味が出る」のです。

例えば木材でいえば、お手入れをしながら大切に使っていくと、だんだんと色が濃くなり、こっくりとした雰囲気が味わえます。

素材自体に色のバラツキがあるものも多いので、傷が目立ちにくいのも良い点です。

メリット2
身体に優しい

自然素材を使用すると、化学物質をふんだんに含む建材を使用した住宅に比べて体への負担が軽減されます。

アトピーやアレルギーをお持ちの方、また化学物質過敏症の方はもちろんですが、現在何も症状の無い健康な方でも「ホルムアルデヒド」などの化学物質が蓄積されると、何らかのアレルギー疾患の元になってしまう可能性があります。

メリット3
調湿効果で快適に過ごすことができる

自然素材には、珪藻土や炭など、調湿効果を持つものがあります。

調湿効果のあるものを使用する事によって、加湿器や除湿器をあまり使用しなくても、快適な室内空間が期待できます。

また、素材に「細孔」を多く含むものが多く、ジメジメして湿度が高いときは、そこに湿気をうまく吸い込み、乾燥してくると吐き出して調湿してくれます。

その「細孔」が、暖められた空気や冷やされた空気を留まらせるため、冷暖房の効率が良く、冷暖房をOFFにした際に起きる急激な温度変化も緩やかにしてくれます。

自然素材の家のデメリット

デメリット1
価格が高い

自然素材は、本来自然界にあるものなので、量に限りがあります。

また、使用できるまでに長い時間をかけて育つものや、扱う職人さんにも技術が必要となるので手間がかかります。

そのため、費用も割高になるのが一般的です。

多少割高でも自然素材にこだわるのかなど、どのような家にしたいのか予算との兼ね合いを考え、建設会社の方とよく相談をした方が、納得のいく家づくりができると思います。

デメリット2
ヒビ・割れ・伸縮・反り

木は真っすぐと上に伸びていきます。

その木を切り、乾燥させ、形を整え使用するため、木そのものが本来持っている繊維の向きなどにより、反ったり縮んだりします。

例えば無垢の床材は、時期などにより床材同士の間にすき間が空いたりせり上がったりします。

また、乾燥により、人間の肌のようにガサガサになったりささくれが起きたりもします。

塗り壁では、ビニールクロスのようにペタッと接着剤で貼り付けているのではないので、ヒビや割れが生じたりします。

もしヒビや割れが発生した際は、小さなものであれば、ホームセンターや通販などで材料を揃えて、自分で補修することもできるますので、チャレンジしてみるのも良いでしょう。

また、タカトーホームでは、お引渡しの際に 珪藻土の粉をお渡ししてますので、目立たない程度に補修することができます

デメリット3
色や柄のバリエーションがあまり多くない

自然な風合いや特徴を最大限に活かすため、自然なものを使用して色を付けることが多く、派手な色や柄のものはありません。

ビニールクロスの様な可愛らしい動物や花柄などはもちろん存在せず、色合いも淡いものがほとんどです。

空間にアクセントを持たせたい時には、違う素材のものを組み合わせて使用したり、どうしても鮮やかな色や柄を取り入れたい場合には、主にプラスチックやビニールなどの新素材や新製法を用いて作り出された「新建材」と呼ばれる人工建材などを、取り入れていく必要が出てきます。

住宅で使われる自然素材の種類3つ

種類①
珪藻土

「珪藻土」とは、珪藻頁岩 (ケイソウケツガン) と呼ばれる海中の珪藻 (プランクトン) の殻が化石となり、それが積み重なることでできた固くなった土のことを言います。

珪藻土は消臭・抗菌・防カビなどの効果が期待でき、特に調湿効果や消臭効果に優れています

吸放湿性能が高いことから、最近ではバスマットやコースターなどに使用されていたり、見かける機会も増え、私たちの身近な存在になりました。

住宅では「内壁材」として使用され、上記に挙げたような優れた効果が期待できるため、主に天井や壁に使われています。

素材そのものも、“目で見て感じる” 雰囲気も、とてもやわらかく温かい風合いで、住む人の心を和やかに包んでくれます。

また、質感はザラッとしており、塗り壁に光があたるとほんのり影が生まれ、味わい深い表情を見せてくれます。

マイナスイオンを発生させる効果もあるとされており、いつでも綺麗な空気の中で暮らせるのは嬉しい点です。

珪藻土について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】珪藻土を塗り壁材に使う、メリット・デメリットまとめ

種類②
漆喰

「漆喰」とは、消石灰を主原料としており、石灰石を焼き、そこに水・のり・繊維を加えたものです。

住宅では主に「壁材」として使用されており、耐火性・耐久性に優れていることから、日本ではお城の壁や蔵の壁などに使用されてきました。

質感はツルッとした手触りで、陽の光が外壁に反射すると、白の色合いが引き立ちます。

私たちの身近なものでは、グラウンドの白線などに使用されています。

外壁材として古くから使用されてきた漆喰ですが、施工する際には手間がかかるため、本漆喰の場合は特に高価な素材となります。

種類③
無垢材フローリング

自然素材の床材といえば、無垢材フローリングが挙げられます。

近年、体に良い自然素材を好まれる方が多くなったため、注目を集める床材となりました。

無垢材は、木の本来の持つ表情や、足で感じる温かみのある優しい質感、そして熱伝導率の低さで外部からの熱や冷たさを感じにくく、過ごしやすくしてくれる特徴があります。

最近では、無垢材そのものを使用したフローリングの他に、複合フローリング (挽き板) と言われる、表面に無垢の板を複数張り合わせて加工した、無垢の風合いを感じられる床材も一般的になりました。

どちらも一枚一枚の木目の表情や色味の微妙な違いを愉しむことができ、家の中を優しいデザインで温かく包み込む自然素材です。

>>こちらのお家の全ての写真を見る

無垢材は上記のような効果や特徴を持っていますが、自然素材がゆえに、使用する際に注意が必要な点もあります。

  • 季節の変わり目は、湿度や気温の変化などにより曲がりや割れが出る可能性がある
  • 表面に傷やシミなどがつきやすい

木材に含まれる水分は、時間をかけながら乾燥していき、安定するまでの間に収縮を繰り返します。

そのため、隙間や曲がり、割れが出る可能性があります。

また、やわらかい材質のため、固いものを落とした際に傷ができやすく、色素の濃い飲料などをこぼすと、シミがついてしまう場合もあります。

一般的には、木材の表面にオイル塗装や専用のワックスを塗布することで緩和させる方法があります。

注意する点もありますが、自然素材は「経年変化」を「味」として、一緒に歳を重ね、「家族」のような存在として愉しめる素材です。

無垢材フローリングについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】無垢材フローリングの魅力を徹底解説!種類や特徴、お手入れ方法まとめ

自然素材を取り入れた住宅の施工事例

【梁のあるリビング】の施工事例

家族が集まるリビングには、梁を取り入れました。

梁を見せる事で、木の温もりを感じられ、天井が高く感じ、空間にメリハリが生まれるなどのメリットがあります。

>>こちらのお家の全ての写真を見る

大切なマイホームだからこそ「部屋のデザインにはこだわりたい」「自分たちのイメージにあったデザインを実現したい」

そんな想いを叶えたい方に、オススメの自然素材です。

また、梁にハンモックを設けて遊び心を取り入れてみるのもいいですね。

【無垢材フローリング】の施工事例

自然素材で一番人気があるのが、無垢材フローリングです。

そもそも無垢材とは「天然木から切り出した一枚板」のことを言います。

特定の木材のことではなく、一枚板をそのまま使うので、木のもつ柔らかい肌触りと温かみを味わえます。

>>こちらのお家の全ての写真を見る

また、タカトーホームでは標準でオークの床材を使用しています。

ウイスキー樽や船舶などの材料として用いられてきたオーク材は、耐水性と耐久性に優れており、くっきりとした美しい木目が人気の素材です。

【勾配天井×板張り】の施工事例

リビングには、開放感のある勾配天井を採用しました。

勾配天井の魅力をより活かすために、自然素材であるレッドシダーを使用したことで、さらに存在感が増し、リビングをかっこよく演出しています。

>>こちらのお家の全ての写真を見る

前述の「見せ梁」と「勾配天井×レッドシダー張り」は両者共に人気がありますので、マイホームにどちらを採用するか悩む人が増えています。

天井に木を張ることによって、部屋の印象がガラリと変わりますので、自然素材をこのように取り入れるのもオススメです。

【関連記事】天井板張りで後悔しない!メリット・デメリットについてわかりやすく解説!

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

「自然素材の家」についての魅力だけでなく、デメリットも知っていただけたと思いますので、皆様のご家族にあった家づくりの参考になれば嬉しいです。

ブログでは、実際の木の温もりや珪藻土の調湿効果までお届けすることができないので、ぜひタカトーホームのモデルハウスショールームで体感してみてください。

木の温もりを感じながら経年変化を愉しむことができる無垢材や、光の当たり具合で様々な表情を見せてくれる珪藻土の塗り壁など、「自然素材の家」だからこそ感じられる味わいがたくさんあります。

家で過ごす時間が多くなった今だからこそ、自然素材を取り入れ、その肌触りを感じながら心地よく過ごしていただけたらと思います。

 \あわせて読みたい関連記事/

【関連記事】【比較表付き】 珪藻土と漆喰の違いを分かりやすく解説!

【関連記事】無垢材フローリングで後悔しないために、知っておきたいメリット・デメリット