平屋の家を建てたいと考える人の中には、「3人家族の場合は何坪くらい必要なの?」「老後を見据えて平屋にしたいけど、どんな間取りにしたら快適に暮らせるの?」といった、坪数や間取りなどで悩んでしまう人は多いものです。
この記事では、平屋を建てたいと思っている人に向けて、家族構成別の平均的な坪数や、坪数別の間取り例をまとめました。
平屋の坪数別の施工事例や家づくりに関するよくある質問も回答しているので、理想の家づくりの参考にしてみてください。

平屋の人数・家族構成別の平均坪数
はじめに、平屋の家を建てる際に何坪くらいの広さが必要なのか、人数・家族構成別でまとめました。
次の章では、坪数別の間取り例を紹介していますので、あわせてご覧ください。
なお、以下で紹介する坪数は平屋の延べ床面積であり、土地の敷地面積ではありません。
2人家族
24坪 (夫婦)

夫婦2人で平屋を建てるなら、24坪を目安にするとよいでしょう。
24坪の広さがあれば、部屋を無駄なく配置でき、快適に過ごせるスペースを確保できます。
- それぞれの個室
- 物干しスペース
- クローゼットやパントリーなどの収納スペース
24坪の平屋で2人暮らしをする場合であれば、上記のようなスペースもしっかり取ることが可能です。
また、広すぎる坪数よりも必要最低限の面積にすることで、無駄のない生活動線の間取りを考えられます。
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価格設定が明確で、打ち合わせ回数を減らしながら家づくりを進めたい方にピッタリなので、気になる方はottimo!の詳細をご覧ください。
3人家族
26坪(夫婦と子ども1人)

夫婦プラスお子さま一人の3人暮らしであれば、26坪の広さが一般的です。
26坪あれば3LDKの間取りを確保できます。
例えば、主寝室と子ども部屋がそれぞれ一部屋、加えて、予備の子ども部屋を用意したり、和室を設けてもよいでしょう。
和室をフローリングの部屋にしてフリースペースにすれば、さまざまな用途として使うことも可能です。
LDKや居室、水回りの面積割合を考えて、無駄のない間取りを目指しましょう。
4人家族
30坪(夫婦と子ども2人)

夫婦とお子さま2人の4人家族の場合は、30坪を一つの目安に平屋の間取りを考えるのがおすすめです。
平屋の家を建てる際、30〜32坪の広さが大体の割合を占めているので、お子さまがいる場合の平屋の平均値として覚えておくとよいでしょう。
3LDKの間取りはもちろん、書斎やワークスペースといった空間も確保できる坪数なので、生活をより充実させるのにも余裕があります。
ほかにも、中庭を設けて平屋全体の採光を確保するのもおすすめです。
中庭を設けると、周囲の目を気にすることなく洗濯物を外干しできたり、お子さまを遊ばせたりできます。
広さ30坪の平屋に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
【関連記事】30坪の平屋は狭い?広い?3~4人家族が快適に暮らせる間取りプラン
1人暮らし
20坪

平屋で1人暮らしをしたいなら、20坪の広さを目安に検討するとよいでしょう。
寝室とワークスペースなどを別々に設けるなら2LDK、まとまった広さの寝室を確保したいなら1LDKの間取りにするのがおすすめです。
賃貸ではなく持ち家にすることで、生活しやすい動線やお気に入りのテイストを自由に考えられるのも大きな魅力。

家事を1人でこなすのは大変ですが、住宅会社の担当者と相談してオリジナルの間取りを考えればカバーできます。
- 水回りへ行きやすい動線
- 物干しスペースがある間取り
- 食洗器やロボット掃除機などの家事楽アイテムを駆使
上記のような工夫を凝らして、平屋の1人暮らしでプライベートな時間を楽しみましょう。
20坪の平屋の間取り例に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】【20坪】老後(シニア世代)も暮らしやすく、おしゃれな平屋の間取り4選
平屋の坪数別の間取り例
ここでは、先ほど紹介した坪数別の間取り例を紹介します。
- それぞれの広さの中でどのような部屋が必要か
- いかに使いやすく、家事効率をよくするにはどのような部屋配置ができるのか
上記などを考えながら検討していくと、無駄のない理想の間取りに辿り着けるでしょう。
20坪 (1LDK+物干兼客間)

20坪の広さがあれば、1LDKに物干兼客間のスペースを確保できます。
延べ床面積が20坪では少し狭い印象を受けるかもしれませんが、廊下を極力無くして部屋同士をつなげると、それぞれの空間を広げることが可能です。
水回りをまとめて家事動線をコンパクトにしたり、寝室と洗面脱衣室をつなげるようにクローゼットを配置したりすると、入浴から着替えまでをスムーズに行えます。
このような動線設計は、1人暮らしの方はもちろん、ご夫婦にもおすすめです。
LDKの隣に設けた客間は、使わないときには物干室として兼用できます。
趣味の部屋としても使える多目的スペースがあれば、ライフスタイルの変化にも対応できるでしょう。
24坪 (2LDK+物干しスペース兼家事室)

24坪の広さがあれば、主寝室のほかに一部屋確保でき、2LDKの間取りを実現可能です。
玄関には土足のまま使用できる土間収納を設け、廊下には物入れ、キッチン横にはパントリーを設置して、収納スペースを充実させました。
キッチンの背面から物干スペース兼家事室、洗面脱衣室、浴室につながる動線を確保したので、忙しい共働き家族にピッタリです。
デスクを設置すれば在宅ワークにも対応でき、集中して作業したいときなどにも重宝するでしょう。
26坪 (2LDK+和室)

26坪の広さがあれば、平屋で3LDKの間取りを実現できます。
18帖のしっかりした広さのLDKを確保しつつ、主寝室と洋室、リビングに併設した和室を設けました。
和室の扉を開放すればリビングの一部となり、より広々したスペースを確保できます。
キッチンから洗面脱衣室の境に扉をつけて行き来できるようにすると、食事の支度をしながら洗濯したり、お子さまが入浴中でもすぐに様子を見に行けたりするなど、家事効率がさらに高まるカスタマイズも可能です。
30坪 (3LDK+書斎+中庭)

30坪の平屋には、主寝室1間と洋室2間、10帖の中庭を確保できるほどの広さがあります。
中庭は完全にプライベートな空間として、近隣の視線を気にせず洗濯物を干したり、バーベキューを楽しんだりすることが可能です。
もちろん、家の中を満遍なく明るくできるメリットもあります。
ただし、中庭を設けることで廊下が増えてしまう点はデメリットになりますが、通路に支障がない範囲で室内干しをできるようにするなど、空間を上手に利用すれば無駄も減らせるでしょう。
中庭のある平屋の施工事例を見たい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】光あふれる暮らし~中庭×平屋にお住まいのお客様の声~
平屋の坪数別の施工事例
ここでは、平屋を建てる際の一般的な広さである、30坪前後で施工した事例を3つ紹介します。
- 「和モダン×レトロ」が生み出す懐かしくも新しい古民家風の平屋【28坪】
- 中庭×ハンモック×うんていがある遊びごころ満載の平屋の家【30坪】
- 造作をたくさん取り入れた、ペットと暮らす平屋の家【32坪】
事例①
「和モダン×レトロ」が生み出す懐かしくも新しい古民家風の平屋【28坪】

こちらの家は延べ床面積が28.3坪で、間取りは3LDK+畳コーナー+土間収納となっています。
落ち着きのあるブラウンを基調とした内装で、リビングをはさむようにキッチンとダイニングを配置しました。

キッチンの背面から洗面脱衣室につながっており、通路には食器棚を設置。
リビングからは見えない位置にあるため、LDKをスッキリと保つことができます。
また、扉を設けずオープンにしたことで、整理整頓がしやすいだけでなく、取り出す際も便利です。
事例②
中庭×ハンモック×うんていがある遊びごころ満載の平屋の家【30坪】

こちらは延べ床面積が30.05坪で、3LDKの間取りに中庭を設けました。
円錐のペンダントライトが特徴的なカフェ風なキッチンは、奥様の自慢のスペースです。
また、廊下部分にうんていを設置して、お子さまの遊び場としてだけでなく、ご主人の筋トレスペースとしても活躍しています。

リビング横や廊下から中庭に出られる設計となっており、プライベート空間で安全に遊んだり、洗濯物を外干ししたりできます。
事例③
造作をたくさん取り入れた、ペットと暮らす平屋の家【32坪】

こちらの平屋は延べ床面積が31.68坪、間取りは3LDKとなっています。
勾配天井と見せ梁を採用した開放感のあるリビングは、猫がのびのびと暮らせるような工夫をふんだんに取り入れました。

カウンターキッチンには暗めのブラウンを採用。
空間を引き締めるアクセントになっています。
平屋の間取りをもっと見たい方は、以下の記事もご覧ください。
【関連記事】【間取り図付き】平屋の実例集~理想の平屋づくり~
平屋の坪数にまつわるよくある質問

平屋を建てたいと思う人の中には、共通して疑問に感じることがあるものです。
ここでは、平屋の坪数に関してよくある以下の質問に回答します。
- 土地の広さはどのくらい必要ですか?
- 4LDKの平屋を建てる際の平均的な広さは?
- 平屋を建てる際の注意点は何ですか?
土地の広さはどのくらい必要ですか?
まず、国土交通省の「住生活基本計画の誘導居住面積水準」という指標によると、以下の延べ床面積が必要とされています。
- 単身者の場合:55㎡(約16坪)
- 2人以上の世帯の場合:25㎡×世帯人数+25㎡(約23坪)
そのうえで、土地には建ぺい率が定められており、建ぺい率が50%の場合は、それぞれ32坪、46坪の土地の広さが最低でも必要です。
なお、建ぺい率は自治体ごとで定められているため、建築する土地の建ぺい率が何%であるかは事前に確認しておきましょう。
平屋に必要な土地の広さに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】平屋に必要な土地の広さとは?建築時の3つのポイントと注意点も解説
4LDKの平屋を建てる際の平均的な広さは?
4LDKの平屋を建てる際に主に想定されるのは5人家族であり、延べ床面積の目安としては34坪が平均的です。
先述した国土交通省の指標において、0〜3歳のお子さまは0.25人、3〜6歳は0.5人、6〜10歳は0.75人と換算されるため、約34坪(約112㎡)で4LDKの家づくりをするケースは比較的多い傾向にあります。
5人家族で平屋に住む際の間取りの考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】平屋5人家族で住む際の間取りのポイントをご紹介!
平屋を建てる際の注意点は何ですか?
平屋の家を建てる際は、以下の点に気をつけましょう。
- 建ぺい率があるため、敷地いっぱいに平屋を建てられるわけではない
- 2階建ての家に比べると日当たりが悪くなりやすい
- セキュリティ対策が欠かせない
- 家族間のプライベートの確保に配慮が必要
2階建ての住宅にはないメリットがあれば、デメリットもあります。
それぞれの特徴や注意点を踏まえたうえで、理想のマイホームを実現させましょう。
群馬で平屋を建てるならタカトーホーム

タカトーホームは群馬県に本社がある住宅会社で、これまで多くのお客さまの家づくりに携わってきました。
平屋の施工事例は豊富にあり、フルオーダーできる注文住宅や規格型の定額制住宅など、さまざまなラインナップを用意しています。
当社の施工事例をもっと見たい方は、施工事例ページからご覧いただけます。
また、県内に多数のモデルハウスを公開しているので、どのような平屋を建てられるか見学してみたい方は、モデルハウスページから気になる物件を探してみてください。
群馬県で家を建てるなら平屋がおすすめな理由は、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】群馬で家を建てるなら平屋?向いている理由とメリット・デメリットを解説
まとめ
平屋の坪数と間取りについて人数別・家族構成別に紹介

平屋に必要な坪数は居住する人数によって異なるものの、廊下をできる限り削ったり、個室の広さをコンパクトにしたりすることで、十分な部屋数を確保できます。
1人暮らしなら20坪、夫婦+お子さま2人の4人家族であれば、30坪前後で平屋を建てるのが一般的です。
本記事の間取り例や施工事例などを参考にしながら、オリジナルで快適な平屋の家づくりを検討してみてください。
タカトーホームには、テイストの異なる平屋のモデルハウスを多数公開しています。
興味のある方は、モデルハウスページをご覧の上、気になる物件があればお気軽にご来場ください。
また、当社では当日予約も可能なモデルハウス見学も随時行っています。
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