外観や間取りなど、家の仕様を全て自由に決められる住宅のことを「フルオーダー住宅」と呼びます。
こだわりや理想を反映した家づくりができるため、「フルオーダー住宅で夢のマイホームを叶えたい」と考える方も多いでしょう。
しかし、場合によっては工期が長くなるなど留意点を踏まえておかないと、後悔する可能性もあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、フルオーダー住宅のメリット・デメリットを解説します。
フルオーダー住宅のおしゃれな施工事例やセミオーダー住宅との違いも紹介するので、参考にしてください。
フルオーダー住宅とは?
フルオーダー住宅とは、間取りやデザインなどの仕様を全て自由に設計できる住宅のことです。
外観から内装・設備まで細部にわたってこだわれるので、家族全員の理想を詰め込んだまさに「夢のマイホーム」を実現できます。
フルオーダー住宅では、例えば以下のようなニーズに対応可能です。
- 映画鑑賞やピアノ演奏など専用部屋の設置
- 特殊な土地形状に合わせた家づくり
- 二世帯住宅
法律や技術的な条件をクリアする必要はあるものの、オリジナリティあふれる家を手に入れられます。
フルオーダー住宅とセミオーダー住宅の違い
全てを自由に設計できるのがフルオーダー住宅です。
一方、基本の仕様にラインナップから選んだ好きなパターンを組み合わせて設計する住宅を「セミオーダー住宅」と呼びます。
フルオーダー住宅とセミオーダー住宅の違いは、下表の通りです。
フルオーダー住宅 | セミオーダー住宅 | |
自由度 | 高い | やや高い |
費用 | 高額 | 中間 |
工期 | 短い〜長い | 短い |
また、フルオーダー住宅と比較した場合のセミオーダー住宅の注意点は、以下の通りとなります。
- 仕様の幅が限定的になる
- 特殊な土地形状や狭小地に対応しにくい
- 細かな仕様の変更はできないケースがある
どちらを選ぶべきか迷う場合には、両方のメリット・デメリットを踏まえたうえで最適なタイプを選びましょう。
フルオーダー住宅のメリット・デメリット
フルオーダー住宅のメリット・デメリットについて解説します。
失敗のリスクを回避するためには、メリットだけではなくデメリットも踏まえて決めることが大切です。
フルオーダー住宅のメリット
フルオーダー住宅のメリットは、以下の通りです。
- ライフスタイルや家族の人数に合わせた仕様にできる
- こだわりや理想を追求できる
- オリジナリティの高い家づくりができる
- 変形地や狭小地にも対応できる
全ての仕様を自由に決められるフルオーダー住宅では、既存パターンではなくライフスタイルや家族の人数に合わせた家づくりができます。
例えば、ペット専用の設備やスペースを設置したり、二世帯住宅を建てたりすることも可能です。
細部にまでこだわりや理想を反映でき、オリジナリティのある家を建てられることから、満足度の高い空間で日々の生活を送れます。
また、さまざまな土地の形状に対応できるので、変形地や狭小地にも家を建てられるのもメリットです。
【関連記事】二世帯住宅の間取りはどこまで共有する?施工実例もあわせて紹介
フルオーダー住宅のデメリット
フルオーダー住宅のデメリットは、以下の通りです。
- 完成をイメージしにくい
- 決める項目が多く、打ち合わせに時間がかかる
- 設計が複雑な場合には工期が長くなる
オリジナリティが高いというメリットがある一方で、同じ仕様の住宅は存在しないため完成をイメージしにくいのがデメリットといえます。
また、細部までこだわれる分、決める項目が多くなりがちなので、打ち合わせに手間がかかるのが難点です。
住宅会社の施工事例やSNSの画像などを参考にすると、具体的な完成イメージを抱けて、打ち合わせをスムーズに進められるでしょう。
また、設計が複雑な場合には工期が長くなる傾向にあり、余裕を持ってスケジュールを設定する必要があります。
セミオーダー住宅のメリット・デメリット
セミオーダー住宅のメリット・デメリットについて解説します。
フルオーダー住宅と比較しながらチェックしていくと、どちらが自身に向いているか判断できるでしょう。
セミオーダー住宅のメリット
セミオーダー住宅のメリットは、以下の通りです。
- パターンから選ぶためスムーズに家づくりを進められる
- 建売住宅よりも選択肢が広い
- 家づくりの大きな失敗を避けられる
設備や仕様を一定の範囲内から選ぶセミオーダー住宅では、打ち合わせや工事をスムーズに進められます。
建売住宅よりも選択肢が広く、ある程度カスタマイズできるので、建売住宅では物足りなさを感じる方にも最適です。
家事動線や収納などがある程度計算されていることから、「使い勝手が悪い」などの大きな失敗を避けられるでしょう。
セミオーダー住宅のデメリット
セミオーダー住宅のデメリットは、以下の通りです。
- フルオーダー住宅より自由度が低い
- 希望やこだわりを実現できない可能性がある
- 建築できる土地に制限がかかる場合もある
セミオーダー住宅は決められたパターンの中から仕様を選んでいくので、フルオーダー住宅より自由度が低いのがデメリットだといえます。
希望やこだわりを実現できない可能性があり、理想の全てを叶えるのは困難です。
特殊な形状の土地や建築制限のある土地には建てられない場合もあり、土地が決まっている場合は事前に住宅会社へ確認しておきましょう。
当社ではフルオーダー住宅・セミオーダー住宅のいずれもご提供していますので、詳しく知りたい方はラインナップをご覧ください。
フルオーダー住宅のおしゃれな施工事例3選
フルオーダー住宅のおしゃれな施工事例として、以下の3つを紹介します。
- 造作をたくさん取り入れた、ペットと暮らす平屋の家
- ロフト×勾配天井×吹き抜けリビングのある、ペットと暮らす平屋の家
- 中庭のある暮らしで家時間を楽しむ平屋の家
家づくりに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
事例①
造作をたくさん取り入れた、ペットと暮らす平屋の家
この家では住宅のさまざまな場所で造作を取り入れておしゃれな雰囲気に仕上げており、ポイントは以下の通りです。
- 造作の棚や作業台を設け、既製品とは違ったおしゃれな雰囲気に仕上げている
- 猫が暮らしやすいアイディアを取り入れている
キッチンや脱衣室など多くの場所に造作を採用しており、おしゃれで心地良い空間を実現しています。
また、造作家具は既製品ではないため、個性を感じられるのもポイントです。
キャットウォークや猫専用の扉など、ペットが暮らしやすいアイディアを散りばめ、人だけではなく猫も楽しく快適に生活できます。
事例②
ロフト×勾配天井×吹き抜けリビングのある、ペットと暮らす平屋の家
この家は吹き抜けにより開放感あふれるリビングを実現しており、ポイントは以下の通りです。
- 明るくナチュラルなリビングを演出している
- 造作のキャットタワーなど猫が暮らしやすい工夫を取り入れている
平屋でありながらも、ロフト・勾配天井・吹き抜けを採用したリビングで、季節を問わず明るい空間で生活できます。
さらに、無垢床や珪藻土の白い壁を取り入れることで、リビングがナチュラルな雰囲気に仕上がっているのも特徴です。
造作のキャットタワーを設置しており、おしゃれかつ猫が楽しく暮らせる工夫をこらしています。
事例③
中庭のある暮らしで家時間を楽しむ平屋の家
この家では「家時間を楽しむ平屋」をテーマにしており、ポイントは以下の通りです。
- 約9帖の広々とした中庭でのびのびと家族の時間を過ごせる
- おしゃれな土間収納を設置している
周囲の目を気にせず、プライベートを確保できる中庭は約9帖と広めになっており、のびのびと家族の時間を過ごせます。
中庭を取り入れることで各部屋に自然光が入りやすく、明るい空間で日々の生活を送れるのもメリットです。
土間収納の壁面はOSB合板でおしゃれに仕上げており、デザイン性と機能性を両立しています。
タカトーホームのRasiCras(ラシクラス)でフルオーダー住宅を実現
フルオーダー住宅で理想のマイホームを実現したい方は、実績とノウハウの豊富なタカトーホームがおすすめです。
タカトーホームでは、ゼロから自由に家づくりができる「RasiCras(ラシクラス)」をご用意しています。
参考として8つのプランをご紹介していますので、RasiCrasのページからご確認ください。
お気に入りのプランのアレンジも可能なため、「フルオーダー住宅に憧れるが、どうしたらいいか分からない」方にもぴったりです。
まとめ
フルオーダー住宅で理想の家づくりを叶えよう
フルオーダー住宅とは、住宅の全ての仕様を自由に決定できる住宅のことです。
一方で、提示されるパターンの中から仕様を選択・組み合わせて建てる住宅を、セミオーダー住宅と呼びます。
フルオーダー住宅には理想やこだわりを反映できる一方、完成をイメージしにくいなどの点には注意が必要です。
フルオーダー住宅とセミオーダー住宅で迷う場合には、両方のメリット・デメリットを比較して最適なタイプを選びましょう。
さまざまな住宅の事例を知りたいという方は、施工事例ページをご覧ください。
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