スタディコーナーとは、勉強や仕事をするスペースのことです。
リビングの一角を活用するケースが多く、「目が行き届く場所で子どもの勉強を見守れる」「学習以外の用途が広い」と人気があります。
しかし、スタディコーナーについて理解を深めずに設置すると、不要なスペースとなる可能性もあるため注意が必要です。
そこでこの記事では、スタディコーナーを設置するメリットや失敗しないコツを解説します。
おしゃれな施工事例についても紹介するので、参考にしてください。
スタディコーナーとは
スタディコーナーとは、勉強や仕事に取り組むスペースのことです。
キッチン横やリビングの一角などにカウンターや机を取り付けて、完全に仕切らないセミオープン形式で設置する傾向にあります。
お子さまが勉強することを目的にする場合もあれば、大人が仕事や趣味のために使う場合もあり、利用方法はさまざまです。
共有スペースの一部を使用することから、お子さまの様子を見守れるのはもちろん、勉強部屋などの専用部屋を造る必要がありません。
そのため、設置する費用の点からも魅力的だといえます。
棚を設置すると、本・雑誌・CDなどを収納するスペースとしても活用できるでしょう。
スタディコーナーを造るメリット3選
スタディコーナーを造るメリットは、以下の3つです。
- 家族間のコミュニケーションがとりやすい
- お子さまの勉強習慣をつけやすい
- 趣味や仕事などの学習以外にも使える
1つでもメリットだと感じたら、スタディコーナーを有効活用できるでしょう。
メリット①
家族間のコミュニケーションがとりやすい
スタディコーナーは、リビング・キッチン・階段下のスペースなど共有スペースの一角を活用します。
そのため、家族間のコミュニケーションがとりやすいのがメリットです。
子ども部屋を設けた場合には、完全にスペースが区切られてしまうため、家族間での会話も食事のときなどに限られてしまいます。
また、話しかけやすいだけではなく、家族の存在を常に感じられるので、安心して生活できるのも特徴です。
複数名が利用できる幅広いスペースを設置すれば、親子で一緒に勉強や趣味に取り組めるでしょう。
メリット②
お子さまの勉強習慣をつけやすい
キッチンやリビングは親の目が行き届く環境であることから、お子さまの勉強習慣をつけやすいといえます。
子ども部屋を設けると集中して勉強できる場合もある一方、スマートフォンやゲームによって思うように取り組めない可能性も。
また、子ども部屋に移動する手間もなく、帰宅後にスムーズに勉強に取り掛かれます。
宿題中に分からない箇所があっても、親にすぐ質問できるのもメリットです。
勉強をサポートすることで、お子さまの学習状況や得意・不得意を把握しやすく、進路選択の際にも役立ちます。
メリット③
趣味や仕事などの学習以外にも使える
スタディコーナーは、趣味や仕事などの学習以外にも使用できます。
活用例は、以下の通りです。
- 読書
- 調べ物
- アイロンがけ
- 電子機器などの置き場
適度に集中して作業できるスタディコーナーは、読書や調べ物に利用するのにも向いています。
お子さまが幼い間は、アイロンがけなどの家事スペースとして活用することも可能です。
勉強目的で利用しなくなった場合には、スマートフォン・タブレットなどの電子機器を集約しておく場所としても利用できるでしょう。
スタディコーナーを設置するのにおすすめの場所
スタディコーナーを設置するのにおすすめの場所は、以下の2つです。
- キッチン横または前の、目が届く場所
- 2階へ向かう途中のスキップフロア
さまざまなスペースを検討して、家族にとって使い勝手の良い場所を選びましょう。
おすすめ①
キッチン横または前の、目が届く場所
キッチン横や前は親の目が届く場所なので、お子さまに勉強する習慣を身につけさせたいと考える方に最適です。
さらに、キッチン周りにはゲームやマンガなど気が散るアイテムがない場合が多く、集中して勉強に取り組めます。
勉強でつまずいていたら気軽に声かけできることから、家族のコミュニケーションを増やせるのもポイントです。
勉強に利用しない時間は、アイロンがけや裁縫など家事スペースとしても利用できるでしょう。
おすすめ②
2階へ向かう途中のスキップフロア
スキップフロアとは、階と階の間にある中間階や中2階のことです。
2階へ向かう途中のスキップフロアは、リビングなど家族が集う場所から少し離れており、集中して勉強や仕事をしたい方におすすめ。
共有スペースからはやや遠いものの、家族の気配は十分に感じられる環境なので、安心感を抱きながら時間を過ごせるのも特徴です。
また、スキップフロアを設けることにより、床面積を増やして空間を有効活用できます。
スタディコーナーの設置で失敗しないコツ
スタディコーナーの設置で失敗しないコツは、以下の通りです。
- 適度に集中できる環境をつくる
- コンセントを設置する
- 照明を取り付ける
- 収納スペースを確保する
リビングなど家族の共有スペースに設ける場合には、テレビの音が気になるケースがあります。
そのため、間仕切りなどを設置して適度に集中できる環境を整えてください。
タブレットやPCを利用するためにコンセントを設置しておくと、オンライン学習やリモートワークの際にも便利です。
また、照明を取り付けておけば、夜間や日当たりの悪い場所でも快適に利用できます。
学校の教科書やランドセルなどを収納できるスペースを確保しておくと、散乱しがちな勉強グッズを集約することが可能です。
スタディコーナーの設置を含めて「理想の家づくりを実現したい」という方は、家づくりセミナーページをご覧ください。
スタディコーナーを採用したおしゃれな施工事例3選
スタディコーナーを採用したおしゃれな施工事例として、以下の3つを紹介します。
- 造作家具とキッチンにこだわった、暮らしにフィットする家
- 家族の距離を近くに感じる開放感と段差を楽しむ家
- 開放的なリビングでハンモックのある暮らしを楽しむ平屋の家
コンセプトや工夫した点などを解説するので、家づくりの参考にしてください。
事例①
造作家具とキッチンにこだわった、暮らしにフィットする家
この家はLDKを一直線上に配置しており、「家族とコミュニケーションが取りやすい空間」を大切にしています。
LDKは22帖と十分なスペースを確保しているので、ゆったりとした気持ちで生活できるのが魅力です。
スタディスペースとして、キッチン横に造作デスクを設置しています。
窓が近くにあるため、開放感を抱きながらリラックスして勉強や仕事に取り組めるのがポイントです。
また、リビングからは少し離れていることから、テレビや会話の音を気にせずに集中して作業できます。
事例②
家族の距離を近くに感じる開放感と段差を楽しむ家
この家では、1階と2階の間のスキップフロアにスタディコーナーを設置しています。
リビングからも声をかけやすく、家族間のコミュニケーションが取りやすいのもポイントです。
吹き抜けや大きな窓があることから、開放感があり、ゆったりとした気持ちで勉強や仕事ができます。
スタディコーナーは広々としたスペースを確保。
近くでお子さまの勉強をサポートしたり、2人同時に利用したりできるのも魅力です。
椅子の後ろ側には収納棚を設置していることから、教科書や雑誌をまとめて収納できます。
事例③
開放的なリビングでハンモックのある暮らしを楽しむ平屋の家
この家は、キッチン前に板張りを使用するなどアクティブな施主様のこだわりを反映しています。
広々としたLDKは見通しが良く、家族が別々のことをしていても互いの存在を感じられるのが魅力です。
スタディコーナーとして、リビング横に造り付けのカウンターを設置。
2人でもゆったりと利用できる十分なスペースを確保しています。
照明を取り付けてあるため、時間帯に関係なく明るい環境で勉強や仕事に取り組むことが可能です。
教科書や本などを保管できる収納棚を併設しており、お子さまの勉強グッズが散乱するなどのストレスもなく快適に過ごせます。
まとめ
スタディコーナーを取り入れて理想の住まいを実現
スタディコーナーとはお子さまの勉強から親の仕事まで、さまざまな作業に取り組めるスペースのことです。
リビングなどの共有スペースの一角に設けることが多く、家族間のコミュニケーションがとりやすいなどのメリットがあります。
コンセントや照明を設置したり、教科書などを収納する場所を確保したりして、快適な環境を整えましょう。
タカトーホームでは、スタディコーナーにこだわった家づくりの実績が豊富にあります。
施工事例をもっと見たい方は、書斎・ワークスペースの施工事例ページをご覧ください。
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