家づくりを検討するにあたって、「災害に強い家を建てたい」と考える方は多いでしょう。
ただし、一口に「災害」といっても、地震をはじめとして、津波や台風など、さまざまな種類があります。
災害を考慮せずに家づくりを進めると、万が一の場合に住宅に大きな被害が出たり、家族がケガをしたりするリスクもあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、災害に強い家を建てる4つのポイントを解説します。
災害時にあると心強い5つの設備も紹介しているので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
国内で起こり得る災害とは
国内で起こり得る災害は多岐にわたり、以下のような災害が例として挙げられます。
種類 | 被害内容 |
地震 | 揺れ、建物の倒壊、液状化、土砂崩れなど |
津波 | 家屋の破損や流出、被災後の火災など |
台風・大雨 | 洪水、暴風、高波、高潮など |
大雪 | 雪の重みによる住宅の倒壊、倒木など |
土砂災害 | 家屋の破損や流出など |
火山噴火 | 噴石、火砕流、火山灰、火山ガスなど |
災害が一度発生すると、一次被害後に二次災害が発生する可能性があるので、注意が必要です。
例えば、地震が発生した場合、規模にもよりますが、一次被害の揺れのあとに、二次被害として津波や土砂災害が発生するケースがあります。
災害に強い家を建てるポイント
災害に強い家を建てるポイントは、以下の4つです。
- 立地・地盤
- 構造
- 間取り
- 設備
今回は主に地震による被害を想定して、ポイントをまとめました。
ご自身が購入を検討しているエリアや施工プランと照らし合わせながら、各ポイントをチェックしましょう。
ポイント①
立地・地盤
地震の揺れや被害を最小限に抑えるためにも、土地選びの際は立地・地盤にこだわりましょう。
土地の購入を検討する際には、ハザードマップから以下の点をチェックしてください。
- 想定震度
- 建物被害
- 液状化の可能性
- 津波の浸水想定
津波の浸水想定とあわせて、海抜(海水面からの高さ)を調べておくことも大切です。
また、土地が埋立地・盛土された場所・河川に近い場所も地盤が弱い傾向にあるので、土地の過去の利用状況や周辺環境も確認しておくと安心できます。
土地探しのコツが気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】土地探しのコツ5選!9つのチェックリストで理想の土地を見つけよう
ポイント②
構造
建物の強度を高めるには、「正方形」をはじめとするシンプルな形がおすすめです。
四角形の建物は6つの面が一体となって全体で支えるため、地震に強いとされています。
一方、凹凸が多いなど外観が複雑な住宅の場合、地震の力が1か所に集中して、建物に負荷がかかりやすくなるので注意が必要です。
また、建物の重心は低いほうが揺れにくく、1階建ての「平屋」は地震に強い住宅となります。
住宅が地震に強いかどうかは構造だけでなく、地盤の強さも大きく影響するので、セットで考えましょう。
ポイント③
間取り
大きな開口部や大空間を設ける間取りの場合、壁の面積や柱の数が減るため、耐震性の面から考えると積極的におすすめできません。
具体的には、間取りに以下の要素を取り入れると大きな開口部や大空間が必要となるので、注意しましょう。
- 大きな吹き抜け
- 壁一面の窓
- ビルトインガレージ
上記を間取りに取り入れる場合は、大きさを制限したり、耐力壁をバランスよく配置したりして耐震性を向上させます。
吹き抜けなどを検討する際には、あらかじめ住宅会社に耐震性を確保できるか確認しておくと安心です。
ポイント④
設備
地震など災害が発生した際の被害を軽減できる設備を設置すると、建物の中にいる家族がケガをするリスクを抑えられます。
災害に備えて取り入れたい設備は、以下の通りです。
- 揺れによって食器棚などの扉が開閉するのを防ぐ「耐震ラッチ」
- 破片が飛び散りにくい「合わせガラス」や「網入りガラス」
- 壁に直接取り付けて倒壊を防ぐ「造作家具」
家づくりの段階で上記の設備を導入しておけば、入居後にガラス交換などのリフォームをする手間がかかりません。
災害が起こった際にあると心強い設備は、次の見出し以降で紹介します。
なお、家づくりで失敗しないためには、災害のリスクを踏まえて家づくりを進めるのはもちろん、実際の住宅を見学してイメージを膨らませることも大切です。
タカトーホームの住宅を見学したいという方は、モデルハウスページをご覧ください。
災害に備えて採用するとよいもの
災害に備えて採用するとよいものは、以下の通りです。
- 太陽光パネル
- 蓄電池
- 電気自動車
- エコキュート
- 備蓄用のパントリーや土間収納
「災害に強い家にしたい」と考える方は、ぜひ導入を検討してください。
太陽光パネル
太陽光パネルを設置しておくと、災害時に停電が起きた場合でも、太陽光発電によって電気を使用できます。
電気が使える環境であれば、冷蔵庫やエアコンなどの家電を利用できるので、災害時の不便さやストレスを軽減することが可能です。
加えて太陽光発電は、日頃の電気代節約にもつながるため、入居後の家計の負担を減らしやすくなります。
ただし、停電時の運転モードで利用できる合計消費電力に上限が設定されるといった制約があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
蓄電池
太陽光パネルとあわせて家庭用蓄電池を設置する場合、日中に発電した電気を家庭用蓄電池に貯められます。
災害時に家庭用蓄電池があれば、停電が長期化した際にも対応しやすく、夜間にも電気を利用できるのが大きなメリットです。
近年では、災害時の専用モードを搭載した蓄電池も多く登場しており、自動で電力を調整してくれるケースもあります。
また、家庭用蓄電池があると、電気代が割安な時間帯に電気を貯め、割高な時間帯に貯めた電気を利用できるので、普段の光熱費削減に役立つのも魅力です。
電気自動車
電気自動車(EV)に蓄えた電気は、災害時に非常電源として利用できます。
加えて、電気自動車の電池容量は大きいため、停電時にも長時間にわたって電気を使えるのが特徴です。
電気自動車は「移動可能な非常電源」であり、電力が必要な場所まで自走し、供給できます。
移動先で被災した際にも、車内の電源コンセントなどを利用することで、スマートフォンの充電も可能です。
エコキュート
エコキュートはお湯を沸かすだけでなく、お湯または水を貯めておけるので、災害時に生活水として利用できます。
製品によっても異なりますが、エコキュートの貯湯量は370〜460リットルが一般的です。
エコキュートからお湯、もしくは水を取り出すには電力が不要なことから、停電しても使用できます。
ただし、エコキュートの湯水はカルキが抜けており、飲用水としては不向きなため、注意しましょう。
備蓄用のパントリーや土間収納
住宅にパントリーや土間収納を設けると、食品や災害グッズを備蓄しやすく、非常時に食糧不足となるリスクを軽減できます。
備蓄食料が減っているときに被災する可能性もあるので、普段から食べたら買い足す習慣(ローリングストック)を身につけておくのがおすすめです。
また、緊急時にはどこに何を置いたか分からなくなるケースもあるため、定期的に食品や災害グッズの位置や量をチェックしましょう。
タカトーホームでは、パントリーや土間収納を取り入れた住宅を多く手がけています。
当社の施工事例が気になる方は、施工事例ページをご覧ください。
以下の記事では、パントリーについて詳しく解説しています。
【関連記事】パントリーとは?メリット・デメリットや後悔しないための広さを徹底解説
タカトーホームの災害に強い家へのこだわり
「災害に強い家を建てたい」とお考えの方は、タカトーホームにご相談ください。
当社では、「災害に強い家」を提供するために、以下のこだわりを持って家づくりを進めています。
- 「耐震等級2(建築基準法の1.25倍の耐久性)」と同等レベルが標準
- 「耐震等級3(建築基準法の1.5倍の耐久性)」の住宅も建築可能
- 地震や台風に強い「ネダレス工法」を採用
「ネダレス工法」とは、床と土台や梁の間に「根太(ねだ)」という木材を敷かずに、24ミリ以上の構造用合板を敷いて床を設置する工法です。
当社の家づくりについて知りたい方は、コンセプトページをご覧ください。
まとめ
災害に強い家を建てよう
災害に強い家を建てる際には、「立地・地盤」「構造」「間取り」「設備」を踏まえて土地選びや施工プランを検討しましょう。
太陽光パネルや蓄電池などの設備を導入しておくと、災害時でも電気を利用できる可能性があるため、新築時に設置するのがおすすめです。
「災害に強い家にしたい」と考える方は、タカトーホームにご相談ください。
災害に強い構造の住宅を建築できるのはもちろん、お客さまのライフスタイルに合ったプランを提案いたします。
当社についてもっと知りたい方は資料請求・お問い合わせページからお問い合わせいただき、実際の住宅を見学したい方はモデルハウスページをご覧ください。
ほかにも、これから家づくりを始める方に向けて各種イベントを開催しています。
詳細はイベントページからご確認いただけますので、興味のあるイベントがあればぜひお越しください。
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