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挽き板フローリングとは?メリット・デメリット、後悔しないためのポイントを解説

土台となる合板に、無垢の板を張り合わせて造る「挽き板フローリング」。

自然素材の風合いと高い機能性を備えており、新築住宅に取り入れたいと考える方も多い床材です。

しかし、内装のイメージを左右するフローリングは、慎重に選ばなければ失敗の原因になりかねません。

そこでこの記事では、挽き板フローリングのメリットとデメリット、後悔しないために押さえるべきポイントを解説します。

施工事例も紹介しているので、挽き板フローリングを詳しく知りたい方はもちろん、採用を検討している方もぜひ参考にしてください。

挽き板フローリングとは

挽き板フローリングとは、のこぎりで2~3mm厚に挽いた無垢の単板を、土台となる合板に張り合わせて造ったフローリングのことです。

表面には無垢材が使われていますが、裏側にはいくつかの樹種が張り重なっているため「複合フローリング」に分類されます。

ヨーロッパでは、無垢材フローリングの代替として挽き板フローリングが広く普及していました。

国内でもデザイン性と機能性が注目され、今では日本の建材メーカーでも広く取り扱われるようになっています。

同じ複合フローリングとして比較されやすい「突き板フローリング」は、表面に0.3mmほどにスライスした薄い木材を張り合わせたもの。

挽き板フローリングとは性質が大きく異なり、それぞれにメリット・デメリットがあるため、特徴をきちんと理解して選ぶことが大切です。

なお、自然素材にこだわるタカトーホームでは、無垢板・挽き板の床材を標準で採用しております。

特徴やカラーバリエーションなど、より詳しく知りたい方は「タカトーの家づくり」をご覧ください。

挽き板フローリングのメリット3選

まずは、挽き板フローリングの3つのメリットをご紹介します。

  1. 無垢材と同等の質感や見た目が得られる
  2. 幅の広い床材を取り入れられる
  3. 機能性が高い

メリット①
無垢材と同等の質感や見た目が得られる

1つ目のメリットは、無垢材と同等の質感や見た目が得られることです。

裏面には異なる樹種が張り重なっていますが、表面には2~3mm厚の無垢材が使われています。

天然木ならではの凹凸感や自然な色味、素足で歩いたときの質感は、完全な無垢板のように感じられるでしょう。

もちろん見た目も、無垢材フローリングとほとんど変わりません。

天然木だからこそ感じられる木の温もりや、年月とともに変化する風合いを大切にしたい方におすすめの床材です。

【関連記事】自然素材の家とは?メリット・デメリットや施工事例をご紹介します

メリット②
幅の広い床材を取り入れられる

幅の広い床材を取り入れられることも、挽き板フローリングのメリットです。

無垢材フローリングの場合、一般的な床幅は90~120mmほど。

床材は温度と湿度の変化により膨張と収縮を繰り返しており、幅を広げるほど、その影響を受けやすくなります。

そのため、無垢材フローリングでは120mm以上の床幅は適していません。

この点、土台が合板でできた挽き板フローリングであれば、150mm以上の床材が使用可能に。

床幅が広くなることで自然の木目や風合いを活かせるだけでなく、ゆったりとした高級感ある空間を演出できます。

メリット③
機能性が高い

機能性の高さも、挽き板フローリングのメリットの1つです。

土台が合板の挽き板フローリングは、前述したように、自然素材特有の膨張と収縮を起こしにくい特徴があります。

そのため、無垢材フローリングに見られる床間の隙間ができにくく、木が反ってしまう心配もほとんどありません。

さらに、温度変化に強いため床暖房にも対応しています。

デザインや質感だけでなく、高い機能性を持ち併せている点は、挽き板フローリングの大きなメリットといえるでしょう。

挽き板フローリングのデメリット3選

挽き板フローリングには魅力的なメリットがある一方、以下3つのデメリットがあります。

  1. 価格がやや高い
  2. メンテナンスに手間がかかる
  3. 天然木特有のムラが出る

デメリット①
価格がやや高い

挽き板フローリングの1つ目のデメリットは、価格がやや高いことです。

無垢材フローリングに比べると価格を抑えられるものの、使用する樹種によっては価格面に大きな差が見られない場合も。

一方、突き板フローリングやシートフローリングは、大量生産しやすく生産コストも比較的かかりません。

挽き板フローリングは、表面板を厚く挽かなくてはならないことや、高価な無垢材が使用される場合も。

生産工程に手間や費用がかかるため、価格が高くなる傾向にあります。

デメリット②
メンテナンスに手間がかかることも

2つ目のデメリットは、メンテナンスに手間がかかることです。

挽き板フローリングは、水や汚れを吸収しやすいため定期的なワックス塗装が欠かせません。

とはいえ、普段の掃除は、固く絞った雑巾がけ(または乾拭き)や掃除機で十分です。

水に弱いため、水拭きを頻繁に行わないよう注意しましょう。

ワックスを定期的にかけ直すことで油分が補充され、自然素材の美しい質感と保護効果を保てます。

デメリット③
天然木特有のムラが出る

3つ目のデメリットは、天然木特有のムラが出ることです。

表面に天然木を張り合わせている挽き板フローリングは、節目の位置や色の濃淡に均一性がない点が特徴です。

また、樹種により色が濃くなったり明るくなったりと、床材の経年変化は免れません。

柄の見え方や経年変化を天然木の「個性」と捉え、深みや味が増す過程を楽しみたい方にはおすすめの床材です。

挽き板フローリングで後悔しないためのポイント

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挽き板フローリングを採用して後悔しないために、以下3つのポイントを押さえましょう。

  1. メリット・デメリットを理解して比較する
  2. 実際の色味や質感を見て確認する
  3. メンテナンス方法を理解する

挽き板フローリングのメリットとデメリットを理解し、他のフローリングと比較検討しましょう。

見た目や価格、機能性などの特徴と理想の住宅イメージを照らし合わせながら、総合的に判断することが大切です。

また、施工後に「イメージと違った」という不満を抱く方は少なくありません。

特に、広い面積を占めるフローリングは内装のイメージを大きく変えるため、気になる床材は実際に目で見て確認しましょう。

メンテナンス方法を理解することも、後悔しないためのポイントです。

オイル塗装やウレタン塗装など、塗装材により異なるメンテナンス方法を事前に確認しましょう。

挽き板フローリングを採用したおしゃれな施工事例3選

色や木目の見え方で、内装のイメージががらりと変わる挽き板フローリング。

ここでは、雰囲気の異なる床材を使用した3つの施工事例をご紹介します。

  1. ゆとりある設計でのびのび暮らす、板張り×勾配天井のある平屋
  2. ゆったりとした時間の流れを楽しむ中庭のある平屋の家
  3. 繋がる空間が魅力の土間収納がある家

事例①
ゆとりある設計でのびのび暮らす、板張り×勾配天井のある平屋

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存在感ある見せ梁と板張り天井、フローリングをヴィンテージ調の木材で揃えたこちらの家。

重くなりがちな深みのあるカラーも、鮮やかなブルーや無機質なブラックをポイントにして、空間にメリハリをつけています。

高窓とデッキから差し込む光が床を照らし、のびのびと寛げる落ち着いたリビングを演出。

勾配天井を採用したことで圧迫感がなく、木目を活かした奥行きある空間に仕上がりました。

【関連記事】板張り天井の魅力とは?後悔しないために知っておきたいメリット・デメリット

事例②
ゆったりとした時間の流れを楽しむ中庭のある平屋の家

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ラグジュアリーな空間にヴィンテージ要素をプラスしたこちらの家では、黒に近い落ち着きのある色味の床材を採用しました。

部屋全体を落ち着いたトーンでまとめたことで、間接照明が活かされ高級感あるムードを演出しています。

木目が特徴的なフローリングは、個性豊かなアートパネルや観葉植物、造作キッチンとも相性抜群。

センスがちりばめられた、温かみのあるリラックス空間が完成しました。

事例③
繋がる空間が魅力の土間収納がある家

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幅広でナチュラルな色味の挽き板フローリングを採用して、清潔感のある広々とした空間づくりを叶えました。

明るいトーンのフローリングは、北欧テイストの家具や可愛らしいおもちゃとも相性よく、小さなお子さまがいるご家庭にもぴったり。

外から差し込む光が壁や床に反射し、まるで、家族団らんのリビングダイニングを温かく包み込んでいるよう。

思い出が刻まれるたび深みの増す無垢の風合いを、お子さまの成長とともに楽しめる素敵な空間に仕上がりました。

まとめ
挽き板フローリングで理想の住まいを実現

挽き板フローリングは、無垢材に劣らない質感や床暖房にも対応できる高い機能性など、メリットの多い床材です。

一方で、他の複合フローリングに比べて価格が高いことや、メンテナンスの手間がデメリットに感じられる場合もあるでしょう。

理想の住まいを手に入れるためには、それぞれの特徴を理解し、しっかりと比較検討することが大切です。

タカトーホームでは、自然素材を活かした心地よい住宅を数多く手掛けてまいりました。

挽き板フローリングを採用したおしゃれな住宅をもっと見たい方は、挽き板の施工事例をぜひご覧ください。

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